ソウルの街の周縁に広がる丘の急斜面には、かつて「月の街(タルトンネ)」と呼ばれる劣悪な生活環境を持つ貧民窟がいくつもあり、それらには計画的な車道も水道もなかったため、生活用水を運ぶのにも急な迷路のような階段を上り下りして運んだという話を聞いたことがある。しかし、それも20世紀の話で、ソウルへの一極集中と人口増加に対応して再開発が行われ、丘の上の街は壊されて跡地にはアパート群が造成されたという。たまたま再開発を免れた街があっても、住民の生活環境は改善されて、かつての風情のある「月の街」の風景は消えてしまったとも聞いた。彼らは言う、「何せもう韓国は先進国なんだから」。

しかし、李明博の財閥優遇の政策は、日本以上の「格差社会」を韓国に生み、都市の周縁には新たなスラムが形成されているという。先日の大統領選に際してフジテレビが報じたところでは、漢江の南に広がるソウルの富の象徴ともいえる「江南区」の高層ビル街から1kmも離れていない「九龍地区」という場所がそれらしい。さっそくGoogle Map で探してみたが、地図の表記が例のハングル文字のせいでさっぱりわからない。仕方ないので、番組で映った高層ビルの遠景を頼りにストリートビューで周囲を虱潰しに探り、ほどなく見つけた。


@노태윤 기자의 발가는대로 블로그

おでん文字で書くと「구룡마을」がキーワードらしい。画像検索すると番組と同じ風景が並び、むき出しの水道管も確認できる。地図