
営団地下鉄銀座線・丸の内線の赤坂見附駅から半蔵門線永田町駅へと連絡する地下道。アップダウンが激しく、恐らくは事前の計画なく造られた旧い地下道なのだろうが、頭上には、見落としがちではあるが、見事な日本の手仕事が見つかる。メタリックな皿のような容器から角チューブが延び、壁に突き当たると、チューブはそこから折れて張りつくように壁と一体化して足元の側溝にまで下ろされる。天井からの漏水を受け側溝に誘導する仕組みなのだが、薄暗い地下に潜むその姿は何とも美しく、エロティックでもあり、いつも私にデュシャンの大ガラスを想起させる。

