「禁断の惑星 (Forbidden Planet)」(1956年)に登場したロボットの元祖・ロビーは、当時12万5千ドルという大金をかけて作られた(着ぐるみだった)ためか、その後も「続・禁断の惑星 (The Invisible Boy)」(1957年)に起用されたり、多くのTVドラマにゲスト出演している。

有名なところでは、「トワイライト・ゾーン(Twilight Zone)」(1963-1964年) に複数回登場しているが、このときは頭部にあった目のような突起やアンテナ様のものが外され、何だか別人(別物)のように見える。



後に映画化されて有名になった「The Addams Family」(1966年) に出たときは、頭部のデザインは元に戻っているが、胸のところのパネルのデザインがシャープになっているのが判る。それにしても隣のフランケンのでかいこと。



「The Addams Family」

「宇宙家族ロビンソン(Lost in Space)」(1965-68年)では、ドラマ・レギュラー出演のロボット「フライデー」と競演している。フライデーは、ロビーの兄弟といってもよく、いずれのデザインも日系のデザイナー、ロバート・キノシタが手掛けている。このフライデーという名前は日本放映時に公募によりつけられたらしく、米国では特に名前はなく「Robot B-9」と呼ばれていたらしい。劇中では専ら「ロボット」と呼ばれていて、実質「名無しのロボット」である。フライデーという名前も、ロビンソン・クルーソーの下僕という連想でつけられた安直なネーミングだろうけど、名無しよりはいいかも。


「宇宙家族ロビンソン(Lost in Space)」エピソード #20 "War of the Robots"

この後、ロビーはかなり改造された形で、「刑事コロンボ(Columbo)」(1974年)に登場している。エピソード #23 「愛情の計算 (Mind Over Mayhem :困難を気力で乗り越える。という意味)」という回で、「MM7」という別名を与えられたロビーは、下半身にスカートのようなものをつけて現れる。「禁断の惑星」で美女を抱えていた雄々しい姿とは全く違って、少年(Steven Spelberg という名が凄い)に命じられて犬の散歩をする姿はメイド・ロボ、去勢されたかのごとくでまったく冴えない。劇中ではそれなりに重要な役回りを演じるのであるが、それは何の因果か、犯人のアリバイ作りに利用されるという情けないもの。






因みに(柳下毅一郎氏の著書で読んだと思うのだが)「刑事コロンボ」に登場したロビーは、後に作られたレプロダクトらしい。よく見ると上半身も胸のパネルがオリジナルとは異なっているように見える。
全篇台詞がロシア語なんだけどココ⇒()でなら「愛情の計算」が見られる。

ということで、ようやくオチに辿り着いた。安らかに眠れ。名優ピーター・フォーク。本人はアルツハイマー症でコロンボを演じたことも忘れてしまっていたというが...