上海の公道を歩いているとゴシック体の「住宿」という文字の書かれた看板がいたるところで見つかります。例えば上の写真のようなものです。「住宿」とは、おそらくホテルの一種なのだろうと想像します。日本人の泊まるホテルは「渉外飯店」といわれる外国人の宿泊を認めたホテルで、星の数でグレードを表すのが習いですが、この「住宿」はどうやら「渉外飯店」ではないホテルのようです。「渉外外飯店」とでも言いましょうか?

「住宿」の看板が出ているビルの一階には、たいてい別の店が入居していたりして、ホテルのフロントのようなものは見つかりません。看板の矢印はふつう雑居ビルの入口のようなところに伸びています。訪問者をさらに階上に導く場合もあります。私は好奇心に駆られて、ある「住宿」を覗いてみたのですが、そこは公道から奥まった場所に入り口があり、すぐに急な階段がありました。こわごわ階段を上がると、下のような看板があり、右は「住宿」のフロント、左は「浴場」のフロントになっていました。フロントのオヤジが不審そうな目つきで私の全身をねめまわすように見ているので、走って逃げました。