八千年の長きにわたってギリシャで連綿と続 けられてきた素潜りによる海綿獲りの漁法は、19世紀半ばになって歴史上初めての革新を迎える。潜水服が発明されたのである。
当時の潜水服は、ゴム引きのカンバス地でできていて、金属製の首輪に水が入らないように固定され、そこにガラスの覗き窓のある球形のヘルメットがネジ留めされたものだった。ヘルメットにはバルブが付いていて、ホースを繋いでエアー・コンプレッサーで新鮮な酸素を送ることができる。重装備ゆえに、もはや素潜りのように自由に泳ぐことはできないが、海により長くより深く潜ることが可能になったわけである。
潜水服の登場は、海綿獲りの作業効率を飛躍的に向上させることになった。その結果、ギリシャの漁師たちは莫大な富を手にすることになるのだが、それも束の間。予期せぬ悲劇が彼らを待っていた。

生海綿
当時の潜水服は、ゴム引きのカンバス地でできていて、金属製の首輪に水が入らないように固定され、そこにガラスの覗き窓のある球形のヘルメットがネジ留めされたものだった。ヘルメットにはバルブが付いていて、ホースを繋いでエアー・コンプレッサーで新鮮な酸素を送ることができる。重装備ゆえに、もはや素潜りのように自由に泳ぐことはできないが、海により長くより深く潜ることが可能になったわけである。
潜水服の登場は、海綿獲りの作業効率を飛躍的に向上させることになった。その結果、ギリシャの漁師たちは莫大な富を手にすることになるのだが、それも束の間。予期せぬ悲劇が彼らを待っていた。

生海綿