
サントリーニ島イアの町はずれに、素敵なタコの絵の描かれたシーフード・レストランを見つけた。「Petros Restaurant」 火口を望む眺めが見られる二階に上る階段の外壁にタコは描かれていた。長く繊細な足をのばす青い大ダコのイメージが忘れられなくなった。

イアで二泊してから、島の中心街のフィラにある別のホテルに移ったが、滞在中は雨に悩まされた。小降りになった隙に、フィラの北に接した高台の街、フィロステファニを訪れた。崖上の急斜面に張り付くように季節営業のペンションがいくつも造られている。終始喧騒に包まれているフィラの街と違い、ここでは5月始めは未だオフシーズンのようで、人通りも少ない。ペンキを塗って間もない派手な外装のホテルが、曇空の下、まるで大きな青いタコのように見えた。
