
TVの酒井法子報道で繰り返して映される夫高相祐一職務質問の現場。場所は渋谷・道玄坂の百軒店(ひゃっけんだな)で、蔦の絡まる壁の向こうに明緑色の「ライオン」の文字が見える。この映像を頼りに場所を割り出してみると「ライオン」とは「創業1925年」の「名曲喫茶」の名であった。クラシックの流れる喫茶店である。古色蒼然とした室内に巨大スピーカーが自慢の喫茶店の話を聞いたことがあったが、ここがその店だった。
現場へ行ってみると「道玄坂」の名から想像していた通り、その一帯は円山町にも繋がる一大ラブホ街だった。かつての清純派歌手とはおよそ結びつきそうもない場所で、世間を大騒ぎさせた事件は口火を切られた。ラブホ街に「名曲喫茶」は似合わない気がするが、事件現場が古びた「名曲喫茶」の前だったのは、まだ救いのような気もする。職務質問が行われたのは2日午後10時半だったそうだから、10時閉店の「ライオン」は既に閉まっていただろうが。店のウェブサイトを見ると、翌日3日、ここで行われた定時コンサートの題目は、ワーグナーの歌劇「トリスタンとイゾルデ」第1幕だった。毒と媚薬が織り成す悲しい物語。
帰りに「鬍鬚張魯肉飯」に寄って久しぶりに「魯肉飯」をテイクアウトしようと思ったら、そこにはカレー鍋の別の店が営業していて、「ひげちょう」が無くなっていることを知った。つまり関東地区では食べられなくなった(神戸・三宮ガード下に行くしかない)ということだ。こういうとき、のりPなら「マンモス悲ピー」というそうだ。香港ライブ盛況だった しょこたん(今スイスにいるらしい)なら「ギザカナシス」になるわけだ。