私って、女装したオカマみたいね
--Cicciolina Ilona Staller
チッチョリーナの元夫として(日本国では公開が憚られる共作 Made in Heaven シリーズが存在すること)も知られる ジェフ・クーンズ の1988年のセラミック作品。抱きかかえられたバブルス君は、当時マイケル・ジャクソンが日常を共にしていた「親友」チンパンジー。バブルス君は「BAD」ツアーにも連れられて、1987年、バブル真っ只中の日本にも来ている。

世界最大級の陶製インスタレーション作品で、表面を覆う金の釉薬が「Thriller」「BAD」で大成功を収めたマイケルの富を象徴しているかのよう。後年、ベルサイユ宮殿で行われたクーンズの個展では、フランス・ブルボン王朝の富の象徴であるヴィーナスの間、ルイ14世の像の前に展示された。

興味深いのは、マイケル(と猿)の肌の色で、クーンズは当時はまだ黒かったマイケルの肌を白人のように白く描いている。また骨相もどこか白人のもののように映る。マイケルを知らない人が見れば、モデルはアフリカ系とは思わないだろう。クーンズは、そこにアイロニーなど含ませていないと言うだろうが、後年マイケルがどのような姿になるかを予言しているようにも思える。



白い肌は成功の証なのか? マイケルは整形手術を行ったように皮膚を人工的に白くしたように思われがちであるが、白い肌の真相は父親から遺伝した「尋常性白斑 Vitiligo」の症状であったらしい。