コメント欄で、香港映画に凌遅刑が採り上げられることや、中国死刑囚の遺体を人体展に使われている噂など、刑罰関連の書き込みがあったので、いろいろネットサーフィンをしていたら、火刑シーンを集めたフェティッシュなサイト(一部エロ注意) www.stakedamsels.com に行き当たった。

このような趣味はサディズムの一種と思えるが、女性に猿轡をして縛り上げる程度では治まらず、火あぶりにして、どんな苦悶の表情を見せるのかをいろいろ想像して興奮する性癖なのだろう。実際に行動に移されると、女性の命に係わることになるから空怖ろしいが、そういう性癖を持つ男が世の中には少なからずいるのだろう。

火あぶりまではいかないとしても、日本でも女優(例えば、岡○奈○、田○英○子、山○智○など)が襲われたり拉致監禁されたりする事件が過去に発生している。そういうのは当の女優が少し前にテレビドラマで強盗に遭ったり誘拐されたりして縛られるシーンを演じていることが多く、そのシーンを見て現実の如く勘違いした不届き者が犯罪を犯したそうである。

不届き者はそのようなシーンを一回見ただけで欲望に目覚めたわけではなく、たいがいは幼少期に同様のシーンを見てドキドキした経験を持ち、その後、繰り返して映像を見て想像を逞しくすることで、異常な嗜好を強めていくのだろう。


話を火刑に戻すが、よくよく考えてみると、カトリックの長い歴史においては「異端裁判」「魔女裁判」という名目で火刑が頻繁に行われてきた。そして火刑の犠牲になって贖罪を行った聖人として最も有名なのは聖ジャンヌ・ダルクだろう。

ジャンヌ・ダルク本人が、意図して人々の罪を背負ってマゾヒスティックな自己犠牲である贖罪行為を行ったかどうかはよく判らないが、好奇な衆目の前でサディスティックな刑罰を受け入れて死んだことで、その行為が後にカトリックの信仰の対象となったのは間違いない。キリスト教には、イエスの時代以来、このような異常とも思われる加虐的嗜好を持つ者たちの罪を受け入れるマゾヒズムが仕込まれてきたのである。

火刑フェティシストを世に送り出したのは、映画やテレビの貢献?が大きく罪深いはずだが、こと西欧においては、キリスト教的な精神風土が彼らを増やす土壌となっているのではないか。

その意味で、(ミラ・ジョヴォヴィッチなどではなく) 60年前にイングリッド・バーグマンが演じた清洌なる印象の聖ジャンヌ・ダルクは、火刑フェチだけでなく、加虐嗜好者に多大な影響を与えたに相違ない。www.stakedamsels.com を見ても判るように、彼女の演じた火刑シーンは幾度となくコピーされ、数多くの模造品に姿を変えて再生産されている。