
数えで7年に一度(つまり、実質6年に一度ということ)の前立本尊御開帳を来月に控えた信州善光寺にお参りしてきました。善光寺は天台宗と浄土宗の別格本山で、両宗派によって運営されており、いちおう無宗派のお寺ということになっています。私事ですが、昨年末に天台宗と浄土宗のお経を立て続けに聴く機会がありまして、宗派が違うとこうもお経が違うものか、中国語で言えば北京語と広東語くらいに違うように感じました。実家の宗派であることもあり、個人的には歌を歌うような天台の華麗なお経が聞きやすく、浄土宗のはどこか俗っぽく聞こえて馴染めませんでした。お経ひとつでもこうなので、寺を両派で運営するというのは容易ならざることのように思えます。
仁王門にたどり着いた時点で夜の7時を廻り、参道の両側の店々は既に営業を終えていました。空からは時ならぬ粉雪が舞ってきて、石畳の参道が濡れて光っています。これから本堂にまで向かう参拝客は皆無に近く、事情を知らずに訪れた薄着の外国人客が寒さに震えて帰っていきます。仁王門から山門までは誰ともすれ違うことはなく、かように人のいない善光寺を見るのは初めてです。山門は規模が大きい分、闇の中でより大きく感じました。
今回の Tilt-Shift 写真は3Dっぽく仕上げてみました。