
ニューオーリンズ・セカンドライン・ファンクの雄、ネヴィル・ブラザーズ。長男アート、次男チャールズ、三男アーロン、四男シリルの四人兄弟を中心とした最強ライブバンドの来日は12年ぶり。
いつしか四人とも還暦を超えている。アートに到っては既に70歳を超えて、何年か前から立ったままでの演奏が難しくなっているらしい。美声を誇るアーロンの持病の喘息もあまりよくない具合らしい。地元ニューオーリンズの街は依然ハリケーン・カトリーナの爪痕が残ったままで、アート以外は故郷の街を出ていってネヴィル一家は離散状態。そんな中での日本公演は殆んど奇跡的にも思えたし、これを見逃すと後々後悔することになるかもしれない。と考え、風邪を押して行ってきました。会場のJCBホールで当日券を買ったのですが、開場一時間前にして、一階席に残席がある状態でした。最初に薦められた席はアリーナより遥か後方でイマイチ。券は一階席から順番に売られていることに感づいたため、二階席は空いていないか尋ねました。すると、やはり二階はガラ空き状態。三階席は閉鎖でした。結果、難なく正面最前列の特等席をゲットできました。ネヴィルスの公演にしてこの客の入りは寂しい限り。最近、新譜をリリースしていないせいでしょうか。ただ、観客中の外国人比率がやたらと高く、海外でのネヴィルスの人気を窺い知れました。
「Fire On The Bayou」で開演するや、一階席の至るところでスタンディングの人が見られ、海外でライブを見ているように錯覚しました。四曲目の「Brother Jake」くらいから会場のノリがよくなり始め、虎Tシャツで決めたアーロンが「Everybody Plays The Fool」でソロをとったところで一気に加熱。チャールズが「Besame Mucho」のサックスソロを聞かせ、日本人ギタリスト福田真国さんが超絶プレイを見せるなど見所も満載、最強ライブバンドとしてのネヴィルスは健在でした。それぞれがまったく違った個性を持ちながらも、バンドとしてぴったり息のあったところを見せてくれました。いえ、魅せてくれました。
長いメドレーが続いた後、再びチャールズのソロがあって「Big Chief」、そしてアーロン往年のヒットナンバー「Tell It Like It Is」が聞こえ、次に、やっと一番聞きたかった大好きな曲「Yellow Moon」のイントロが始まりました。そろそろ終わりかな。と思ったら的中。アンコール曲はライブCD「Live on Planet Earth」と同じく、アーロンのソロ「Amazing Grace」からシリルによるボブ・マーレーのカバー「One Love」へ。ワンパターンの曲目にも新しいアレンジが加わり、最後の最後までネヴィルスの底力を感じさせてくれました。

ステージ前列左から右へ
Cyril Neville (perc, vo)、Aaron Neville (vo)、Charles Neville (sax)、Art Neville (kbds, vo)
ステージ後列左から右へ
Willie Green (ds)、Chris Severin (b)、Michael Goods (kbds)、Makuni Fukuda (g)
また日本に来て欲しいです。