この夢に出てきた工場は前にも夢にも出てきたことがある。現実にはどこにあるのかがよく判らない。

青い海に面した地方都市から海岸線を走るローカル線に乗って、一駅目は木々が茂る公園駅、そこからいくつか駅を過ぎた白い砂浜に煉瓦で作られた古い工場が見つかる。こういう風光明媚な場所に工場を建てる感覚を疑いたくなるが、工場は随分昔からここにあるようで、今では風景とも馴染んでいるような気さえする。長細い建物で昔は電線を作っていたらしいが、今は何かの部品を作っているようだ。

今回、この工場を訪れたことのないTさんも一緒に行くことになった。しかし、ここを訪れる本当の目的はいっさい話していない。

広い敷地に建つ工場はまるで廃屋のように寂れた雰囲気であるが、なぜか白衣を着た学生風の人をそこかしこで見かけた。工場はいつのまにか学校になっているのかもしれない。工場が広すぎるため、Tさんを誘って貸し自転車に乗ってみた。ここへ来た本当の目的を果たすためにも、そろそろTさんを置き去りにしなければならない。