
マリーザ・モンチのことをもう少し。
マリーザの来日コンサートで感じたのは、観客の多国籍性。それはまた彼女の音楽の多国籍性を反映しているのだろうと思います。人種の坩堝といわれるブラジルにおいて過去と現在を見据えたブラジル音楽を発信し続けている彼女の活動は、デビュー当時からブラジルだけに止まらずコスモポリタンな広がりを持つものでした。

どうしてマリーザ・モンチを聞き出したのか?既に思い出せなくなっていましたが、恐らくはアート・リンゼイがマリーザのアルバムのプロデュースに加わっていることを知って、二枚目のアルバム「Mais」を買ってきたのが最初だったと思います。当時アート・リンゼイのアンビシャス・ラヴァーズをよく聞いていて、彼のあのノイズのようなギターの合間に聞こえるブラジル音楽の引用が心地よく感じていました。デヴィッド・バーン経由でもブラジル音楽を聞き始めていた頃だったのかもしれません。「Mais」ではまた、アート・リンゼイが引き連れた多くのミュージシャンがバックを務めていて、その中にPファンクのバーニー・ウォレルや、ラウンジ・リザーズのマーク・リーボウ、さらには坂本龍一が入っていたことにも興味をそそられたのだと思います。
まず一曲目の「BEIJA EU」を聞いてガツンと来ました。実際「BEIJA EU」はアルバムで唯一アート・リンゼイが曲作りに加わった曲でした。そしてこの曲のライブが聞ける四枚目「A Great Noise」を見つけて聞いていたのだと思います。このアルバムはスタジオ録音とライブ録音がセットになった贅沢なもので、スタジオ録音には、後で知ったのですが、カルリーニョス・ブラウンの曲が三曲も入っています。この「A Great Noise」には、コミック本仕立てパッケージのビデオも出ていて、他のVHSビデオを見なくなった今でも手元に置いて時折楽しんでいます。
そうそう、一年前にリリースされた「Universo Ao Meu Redor」のライナーにデヴィッド・バーンの名前も見つけました。なんだかうれしい。