ソウルで過ごした夜、霧雨の降る中を東大門市場(동대문시장 トンデムンシジャン)に行ってみました。市場は地方のバイヤーが衣料品などを深夜に仕入れて早朝帰路に着くため、夜じゅう開いていて、夜更けにしては人通りが多いのに驚きました。不夜城って感じ。市場の周囲はライトに煌々と照らされた高層ビルが立ち並び、市場はビルの中や地下通路にまであったりするのですが、ビルの上に聳える写真入りの大看板が雨に霞んで見える様子は、どこか「ブレードランナー」の世界のようです。

辛い韓国料理ばかりを食べていまひとつ食欲がなかったので、胃腸にもやさしい「蔘鷄湯(삼계탕 サンゲタン)」を食べてみたいと思い、お店を探してみました。蔘鷄湯とは、若鶏まるごと1匹の腹の中に、もち米、高麗人参、杏、栗、大蒜などを詰め込み長時間煮込んだ韓国の辛くない宮廷料理で、食欲不振のとき、風邪を引いたとき、二日酔いのときなどに最適の料理です。

食べてみたいと思いましたが、漢字の看板などあるはずもなく「삼계탕」という字を繰り返して確認しながら、看板を目で追い続けました。15分ほど歩き、セブンイレブンの看板の隣に見つけました。「원조삼계탕」の文字。値段は7,500ウォン。しかし「삼계탕」の前の「원조」はいったい何なのでしょう。その蔘鷄湯の専門店は、低層の怪しい店が並んでいそうな細い路地を進んで右側、階段を上がったところにありました。(こんな時間にこんな店に来る日本人女子は少ないだろうな)



翻訳ツールで調べてみると「원조」は「援助」という意味らしく、援助交際とかデインジャラスなことをやっていそうに思われるかもしれませんが、いたって普通の食堂でした。ただ食べ終わった後、一人前で10,000ウォンも請求されたのには、解せないところがありました。つき出しのような形で最初にでてきた白菜キムチが2,500ウォンもしたのでしょうか?? それとも2,500ウォンを「援助」させられたということなのでしょうか??

ま、お味のほうは格別美味しかったので許すとしましょう。





원조삼계탕(援助蔘鷄湯)
ソウル特別市中区乙支路6街18-40 2階