「王様」がどんな格好をしていたかというと、頭には白い花の冠、腰には白い布の腰巻をつけ、上半身は白いぽっちゃりした肌があらわで、白い貝殻の首飾りをつけ、足は裸足。はっきりいって半裸です。「裸の王様」って感じ。「裸の大将」という説もある。

日焼けした褐色の肌なら似合うのかもしれませんが、陽が暮れて松明に火が灯ると、色白の肌がいやおうもなく青白く目立つのでした。

その傍らには勿論新婦がいらして、こちらは「王様」ほどに露出はしていないにしろ、王様とお揃いの冠と首飾りをつけ、同じ白い布地のドレスを着ているのでした。しかしギャラリーである私たちは、そのドレスの下にデカパンが透けているのを見逃しませんでした。

結婚の誓いみたいなことをして椅子に座った二人の前に、どんどこどん。太鼓と木琴の奏でる音楽にのせて、「王様」とは対照的に日焼けして引き締まった上半身の現地男性が、腰簑と椰子の実ブラを纏った女性たちを従えて登場しました。どんどこどん。彼らは唄いながら、フラダンスに似た腰をくねくねさせる独特の踊りを披露しました。圧巻は松明を手に持って現れた堅肥りした男性によるリンボーダンスでした。どんどこどん。

式の最初は努めて頬笑んでいた新婦でしたが、式が進むにつれて、時折曇った顔つきを見せるようになったのを、私たちは見逃しませんでした。暗くなってからのリンボーダンスは凄い迫力で見ものでしたが、驚きの表情を見せるとともに、彼女の「王様」を見つめる視線には、どこか後悔が混じるのを感じてしまいました。

どんどこどんどこどん。