「お、おのれ、くちおしや……。このハーゴン様がお前らごときにやられるとは。 しかし私を倒してももはや世界を救えまい! わが破壊の神シドーよ。今ここに生贄を捧ぐ! ぐふっ!」
新しい携帯電話を買いました。第三世代で、インターネットもフルブラウザで見れます。これで外出時にも制約なしにブログの更新ができます。で、アプリには、コンピュータゲームの古典「ドラゴンクエストⅡ」の携帯移植ヴァージョンがついていました。早速挑戦してみました。ドラクエシリーズでは最も難しいとの声もありますが、毎晩少しずつ進めて、十日間でなんとかクリアできました。ベラヌールの町で耳にした「稲妻の剣」は最後まで見つかりませんでした。

ゲームをしていて凄く感じたのは、物語世界が正邪の二項対立で支配されていることです。それだけならいいのですが、日本製のゲームの筈なのに、そこにキリスト教的世界観が透けて見えます。主人公の属するパーティは、まるで異教徒から聖地エルサレムを奪回すべく旅をする十字軍のようです。

主人公たちのパーティには、呪文を唱えて魔法をかけることができるものもいますが、主人公はあくまで正統で、魔法は使わず(使えず)武器だけで戦います。彼らのパーティは魔物の棲む荒野を旅し、町々を訪ねて、敵となるハーゴンの行方を尋ねるのですが、城壁に囲まれた町々は皆、中世ヨーロッパを思わせる佇まいで、必ず十字架のあるキリスト教会らしき建物があります。そこには司祭、神父、修道女のような人達がいて、町で出会う民衆とは違った厳かな言葉遣いで話しかけてきます。教会は、邪の世界から来た魔物が排除された神聖な空間で、魔物との闘いで呪われたり、命を失ったものを救う安らぎの場所でもあります。

一方、敵となる大神官ハーゴンはシドーなる邪神を神殿に祀り、魔物を従えて人々を惑わせています。魔物の中には黙示録の世界に登場するドラゴンもいます。ゲーム中最強で最後の闘いの相手となる邪神シドーの姿は、翼や尻尾があってドラゴンのように見えますが、腕が四本もあって、踊るシヴァ神や蛇神ナーガなどヒンドゥーの神々にもどこか似ています。イスラム教では偶像崇拝を禁じているので、邪神シドーに唯一神アッラーの神を重ねることはできないため、アジアの異教の神を担ぎ出したと邪推することもできます。

このゲームで遊んだ子供は、異教の神の勢力下にある土地のすみずみまでにキリスト教を広めていく仮想体験を経て、知らず知らずのうちに「キリスト教=正=ブッシュの軍隊、異教(イスラム教?)=邪=ムスリム」という二項対立的な世界観を持ってしまうのではないか、と少し心配になりました。

改めてゲームに再挑戦するときは、主人公の名前を「ぶっしゅ」にして、プレイヤーは客観的な視点で眺めてみようかな。ぐふっ!

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ビンラディン容疑者死亡? 地震で、独紙が報道

【ベルリン12日共同】11日付のドイツ大衆紙ビルトは、国際テロ組織アルカイダを率いるビンラディン容疑者がパキスタンの地震で死亡した可能性があると報じた。
同紙によると、米情報機関の衛星探知システムが先週、パキスタン北西部に同容疑者がいたのを確認したのを最後に、居場所が分からなくなった。ある情報機関関係者は「地震以降、生存の兆候がつかめず、土砂崩れに遭遇した可能性が高い」と語ったという。
同容疑者は腎臓病のため体重が45キロまで減少。人工透析の機器を常に必要としているが、同地域では電気が止まっているという。
(共同通信) - 10月12日9時4分更新