以前、イスタンブールを訪れたとき、グランバザールの幾つかの店の店頭にハードロック・カフェのロゴTシャツが掛けられているのを目にしました。

勿論それらは偽物なのでしょうが、この街のどこかに例のテーマレストランがあるのではないかと思い、ホテルの人に尋ねてみました。自分は行ったことはないが、新市街、ボスポラス海峡のヨーロッパ側に沿った岸辺にあるらしいから、タクシーで行ってみてはどうか、現地で場所を聞けば教えてくれる。と言われました。こうして、イスタンブール滞在最後の夜、ハードロックカフェで食事をすることになりました。


ボスポラス大橋とオルタキョイ・モスク

教えられた場所、オルタキョイに行ってみました。ボスポラス大橋の袂にあたり、海峡に沿ってレストランが沢山ありました。しかし、ハードロック・カフェは見つからず、現地の人たちに聞いてみました。というか、困っている日本人を見ると、トルコの人はたいへん親切で、まだ頼んでもいないのに、声をかけてくれるのです。お言葉に甘えて、ハードロック・カフェについて聞いてみました。ああ、それなら知っている。もう少し南の方、つまりガラタ橋に向かって歩いていくと見つかるから。とのことです。

そこでバスの通る暗い夜道を旧市街の方に向けて歩くことになりました。少しずつ寂しくなっていきます。豪華ホテルになったチュラーン宮殿を過ぎ、昼間に観光したドルマバフチェ宮殿の近くまでやってきて、かなり歩いたことに気がつきました。もしや通り過ぎたのではないか。と思い、元来た道を戻ることにしました。暗い道の前方から、手をつないだ男性カップルがやってきました。トルコでは、こういう人たちをよく目にしましたが、聞くところによると、そういう人たちではないそうです。ハードロック・カフェについて聞いたところ、それならオルタキョイの筈だ。とのたまうではないですか。

Tomotubby たちは、道の左右を十分注意して引き返し、結局タクシーを降りた場所まで戻ってきました。再びオルタキョイを探索することになりました。時間が巻き戻されたような感覚に襲われます。しかし、結局、ハードロック・カフェはどこにも見つからず、ついには諦めてオルタキョイのシーフード・レストランで食事をすることになりました。

トルコ人は道を聞かれると、親身になってくれる根の優しい人たちなのですが、場所を知らない。と答えたくはないようで、当てずっぽうで場所を教えることもあるらしいです。特にクリミア戦争でトルコを破った大嫌いなロシアを、日露戦争で破った極東の島国からはるばるやって来た日本人女性には友好的なので、注意が必要とのことです。それが証拠にグランバザールの絨毯屋の店先などで日本人妻をよく目にします。

つづく