大三巴街には中国アンティーク家具の店が軒を連ねている。Pet の好きな明朝様式の家具がたくさんありそうだ。

中国の歴史の話をすると、頭をかかえる人も多いが、明は、清の前で、元の後だ。元の前は宋だ。宋いったって覚えられないよという人には、ちょっと古いが、アグネス・チャン(陳美齢・教育学博士)の「草原の輝き」の歌詞を思い出してみよう。そう、アグネスが歌っているではないか「私の好きな、宋~元」と。調べてみると、この曲はアグネスの日本デビュー後の三曲目である。日中国交樹立後まもない日本の芸能界で、これほど堂々と自己主張していたとは、「香港から来た妖精」のイメージに合わないとサラシを巻いて巨乳を隠していたわりには、なんとも愛国心豊かな人ではないか。これは、Pet が中学生のとき、アグネス・ファンの先生に教えてもらった暗記法であった。「私の好きな宋~元、(ちっちゃい声ですばやく)明清、民国」と、明と清と中華民国までいっしょに覚えてしまうとなおよい。

話が逸れたが、アグネスの故郷である香港にも、荷李活道(ハリウッド・ロード)沿いにこのような家具店が多く見つかるし、珍宝(これが如何なるものかは Pet の旅行記、記念すべき第1回を見てほしい)のある香港仔(アバディーン)では、倉庫を店舗にして家具を売る店もある。けれども Pet は知っている。紳士だったら知っている。家具はマカオと知っている。香港で買う家具の値段はマカオの二倍~♪、東京で買う家具の値段は香港の二倍~♪。人はこれを倍倍ゲームと呼ぶ。

秘密にしていたが、街歩きの達人 Pet は密命を帯びてマカオに潜入したのであった。実を言うと、おしゃれな電話台を買いにきたのだ(悪い?)