シングル級のキャッチーなポップス。サザンオールスターズ「YOU」 | よねともが気ままに思うブログ

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本日はサザンオールスターズ「YOU」(1990年リリース、アルバム『Southern All Stars』収録) です。




1988年のデビュー10周年に「みんなのうた」を引っ提げて帰ってきたサザンオールスターズは、翌1989年から精力的にシングルをリリースしていき、同時にニューアルバムの制作、さらに桑田佳祐さんは初監督作品「稲村ジェーン」の撮影とサウンドトラックの制作を行うなど、多忙な日々を過ごしていきます。この年にリリースしたシングルは3作ありますが、全て毛色の違う音楽性となっており、サザンの幅広い曲調という特色が垣間見れます。その中の1作「さよならベイビー」は、デビュー11年目で初のオリコン1位を獲得し、サザンの次のアルバムにも次第に注目が集まります。そして翌1990年1月にアルバム『Southern All Stars』がリリースされます。

このアルバムに収録されている「YOU」はその中の1曲で、桑田さんが出演した日本生命「ロングラン」のCMソングに起用されました。

「さよならベイビー」は得意のバラードということもあり、オリコン1位を獲得する有名曲となりましたが、他の2作は何れもライト・ファン層からは少し手が出しにくい、趣味性の強いものや、刺激の強い作品となっていました。往年のアップ・テンポの爽快感ある曲(「勝手にシンドバッド」「みんなのうた」など) が先行シングルにならなかったのですが、この曲はそのアップ・テンポの爽快感あるポップスで作られるなど、ファンのの心をガッチリ掴む曲となっといます。8ビートに乗せた松田弘さんのドラムと関口和之さんのベースは、ノリが良くてこちらも聴いていて楽しくなるリズム感。その中に大森隆志さんのディストーションのギターが入り込み、ポップ・ロックのような趣を出しつつ、サビの原由子さんのカウンター・メロディーはポップ要素を強く醸し出してくれます。

ベスト・アルバムにも収録されたり、ライブでも高い頻度で演奏されるなど、まさにシングル級の名作だと思います。