"まさか、自分が

「がん患者」になるなんてー"



私は、内科医だった。


多くのがん患者さんに対し

積極的治療から緩和ケアまで

幅広く診療してきた。


心療内科医としての経験もあり、

患者さんの心に寄り添える医師と

自負していた。



しかし。



いざ、自分が

がん患者の立場になったとき。


底なしの深い絶望…

どこまでも追いかけてくる恐怖と焦燥…

無限に湧き出る罪悪感…


その闇の強大さは、

正気を失うほどだった。



そして、そうなって初めて

気づいたのだった。


私は、患者さんの心に

真の意味で寄り添えたことなど、

ただの一度もなかったのだ…と。



自ら闇を体験した、今。


闇に苛まれているがん患者さんの心に

今度こそ、寄り添いたいと願う。



今、恐怖や絶望の中にいるがん患者さんへ。


どうか、覚えていてください。


闇がどれほど襲ってきても、


あなたの内には

静かに、確かに


"癒しの光"が息づいていることを。



私がどうやって、闇の底から

その光を見出したのか。


そして、今もその光の道を

歩み続けていることを、


この"光のカルテ"に

綴っていきます。