CAアゲハ第1話『大沢機長プライベートジェット旅行』 | 宮澤智秀のブログ

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統合失調症中卒ニート

みんな、おひさ。アゲハよ。私は太陽航空に勤務するキャビンアテンダントよ。
「CAアゲハ」と呼んでね。同期の佐々木と安藤とエミリと一緒に、エジプトに旅行に行ったのよ。
大沢機長に「エジプトまで行きたいから、あなたの運転で連れて行ってちょんまげ!」
って言ったら、「私のプライベートジェット機があるので、それで一緒に行きませんか?」
って言われたから、「でも、同期の佐々木たちがいるから、騒がしくなるけど大丈夫ですか?」
って聞いたの。そしたら「アゲハさんがいるなら、なにしてくれてもOKですよ?」と返事され、
「なんでもっていうなら、下痢でジェット機の床を漏らして汚してもOKですね?」って言ったら
一瞬、気持ち悪いって顔されたけどね。まあ、とにかく、
大沢機長のプライベートジェット機でエジプトに行ってきたのよね。

しかし、「大沢機長が操縦するんですか?そのほうがカッコイイですよね?でも、私たちとの
時間が操縦で取れなくなるのも困るから、プロの操縦士を雇っているんですよね?その方に操縦
させましょうね!」って言ったら、「私はアゲハさんとの旅行を前から夢見ていました。自分の
ジェット機で操縦して連れて行くのが私の夢です!」って言われて、結局、大沢機長はエジプトまで
自ら操縦して、連れて行ってくれたわ。

「オートパイロット操縦ができればいいのに、まだ全世界でもそれは開発されてないらしいですね。
早く、それが整備されないかしら?」って呟いたら、大沢機長は「ドラえもんに頼めばやってくれそう
ですよね。早くドラえもんを見つけなくては!」って言ったから「冗談お上手!本当にいてほしいです
よね!でも、どこでもドアなんてあったら、私たち航空業界は廃業ですね!」って返したわ。

エジプトへは飛行機で10時間以上の長旅だから、いっぱいおつまみを買って、ジェット機内で
パーティーをしたわ。

でも、ハプニングもあって。大沢機長が世界的ミュージシャンの角田アキコを連れてきたのよ。
知り合いらしいわ。実は、私は角田アキコとは昔からの知り合いで、私が3代目世界大統領を
していて、2代目がその角田アキコなのよ。世界大統領とは、世界を統一する権力を持つ、世界一の
権力者なの。それが、「世界大統領」。2代目と3代目が同時に在籍しているし、2代目角田アキコは
ミュージシャンとしても活動しているし、私は長年の夢だったキャビンアテンダントをやっている本当
に、変わり種の人間なんだけどね。大沢機長と知り合いなんて、ビックリしたの。角田アキコをなぜ
知っているのかしら?不思議よね。

世界大統領がキャビンアテンダントをやっているなんて、ビックリすぎるわよね。でも、常にボディー
ガードに見守れながら、勤務しているわ。エジプトでも、私は変装なしで行ったから、ものすごい
騒ぎとニュースになってしまってね。そうそう、ボディーガードは25人いるわ。だから、大沢機長
のプライベートジェット機に25人の男たちが乗り込んで、さみしくなかったし、むしろ、騒がしすぎ
て落ち着かなかったわ。

2代目世界大統領、角田アキコが「エジプトのクフ王のピラミッドの頂上に飛行機を着陸させろ」って
大沢機長に注文して「無理に決まっているだろ?馬鹿なのか?」って不審がられていたわ。
たまに、角田アキコも基地外発言するのよ。酔っぱらってギターでものすごいうるさい下手な歌を
歌いだして、ボディーガードのひとりが、あまりの歌のうるささに耐えかねて、角田アキコの
首を手刀でうち、気絶させたわ。そのボディーガード、きっと角田アキコに暗殺されるかもね?って
冗談よ。角田アキコは男勝りでうるさい奴だけど、誠実だから。そこだけは評価しているの。

エジプトはとっても暑かったわ。大沢機長とは、夜、かなりいい雰囲気になりたかったけど、
大勢の私たちにボディーガードがいるので、無理よね。角田アキコのボディーガードも入れたら、
50人よ。50人が大沢機長のプライベートジェットに乗って、エジプトまで行ったんだから。
身動きがあまり取れなくて、窮屈だったわ。エミリがモーツァルトをバックミュージックにって
アイネクライネナハトムジークのCDを持ってきたけど、角田アキコがそのCDを取り上げて、エミリは
泣いていたわ。感動で。角田アキコの自分勝手な派手な性格に感動したらしいのよ。「あなた、
感動で泣いているの?変わっているわね?」って言ってやったわ。佐々木はゴディバのチョコレートを
みんなの分、用意してくれていて、ずいぶん貯金を使い果たしたらしいわ。でも、私たち世界の王様、
世界大統領に助けてもらうから、その投資だって言っていたわ。私の力を利用しようとしているのね。
全く侮れないわね。安藤は、パソコンで小説を書いていたわ。安藤の夢は小説家らしいのよ。
どこにいても、なにをしていても、小説を書きたいっていう性分らしいわ。それだけ熱中できることが
あるなんて幸せよね。

私は実は、エジプトに行くのには理由があって、「世界会議」っていう私が世界各国の首脳に
威厳を見せる会が開催されるからなのよ。でも、旅行もしたけどね。

そろそろ旅行疲れで眠くなってきたから寝るわ。帰ってきてすぐにこの日記を書いてるの。

みんな大好きよ。またね!チュ!