母の命の期限を
告げられた日
お見舞いの帰りに
逢う約束をしていた
まさかの宣告…
「お母さんどうやった」
と聞く彼
「思ったよりダメやった」
逢う前に電話で彼に告げると…
涙が溢れた
それから
いつもの場所へ
強がりの私は
あなたの前では泣かない
あなたは
ただギュッと抱きしめてくれて
チキンライスをおにぎりにして
「ご飯食べてないんやろ?」
と渡してくれた
そのチキンライスの味は
最高に美味しかった
美味し過ぎて
笑顔がこぼれた
こんな時に
まるで魔法にかかったように
ほんまに美味しくって
笑顔がこぼれた
あなたがいて
本当によかった
あなたも何年か前
父をガンで亡くしていた
そして
「まあこれからも
いろいろあるけど
俺でよければ
そばにいて
力になってあげるからな」
と帰り道
メールが届いた
ありがとう
あなたがいなければ
私は
強くなれなかった…
ありがとう
魔法のチキンライスの味を
忘れないよ