2018.7月  TC3クール目

【副作用等の記録】
月→血液検査&入院手続き
火→TC&吐き止め点滴投与
       トラブル発生のため
        血栓予防点滴プラス投与(10時間)
       手足の指の痺れ(もともと)
水→吐き止め点滴投与
        手足の指の痺れ(もともと)
木→吐き止め点滴投与
        ジーラスタ皮下注射
        便秘
        手足の指の痺れ(もともと)
        気怠さ(昼から)
        膝下~足先の関節痛(昼から)
        足裏の痛みスタート
        お腹チクチク
金→気だるさ
        便秘
        膝下~足先の関節痛
        足裏の痛み増してよたよた歩きに
        手足の指の痺れ(もともと)
土→血液検査&退院
        便秘
        気だるさ
        膝下~足先の関節痛少しおさまる
        手足の指の痺れ(もともと)

【飲んだ薬】
ベムリディ(持病の肝臓用)
イメンドカプセル(吐き気止め)
レスタミンコーワ(吐き気止め)
パンテチン(便秘用)
マグミット(便秘用)
午車腎気丸(痺れ用)
メチコバール(痺れ用)
ロキソプロフェン(関節痛用)
➕ロキソプロフェン湿布(関節痛用)
ムコスタ錠(胃薬)


減薬とはじめてのジーラスタ
2クール目は骨髄抑制で
隔離レベルまで好中球が落ちたので、
3クール目はカルボプラチンを減薬して
83%投与。パクリタキセルは100%投与。
全体的には減薬しても90%投与なので
効き目に問題はないそう。

そして、はじめてのジーラスタ様登場!
どうか骨髄抑制によく効きますように


便秘
入院時からマグミットとパンテチンを飲んで予防。たいてい入院して前半が便秘になるのに、今回はなぜか後半が便秘に。なぜ~?

下半身の関節痛・全身の怠さ
痛みが出始める2日前の水曜朝から、ロキソプロフェンを予防で飲む。前回はロキソで胃が痛くなったので、今回は胃薬のムコスタも同時に飲んで胃はそこそこ快調。イエーイ。
木曜からはロキソプロフェンハップ(湿布)を膝から下に貼りまくり。
毎日片足5枚ずつ(笑)

手足の指の痺れ
1クールから続いてて元々なので、
午車腎気丸とメチコバールを続けて服用。


副作用は、そんな感じですかね。


1~2クール目までは
月曜入院→翌週月曜退院で、
水か木を仕事スタートにしてたけど、

この3クール目は
月曜入院→当週土曜退院にチャレンジ!
仕事は体調次第でスタート予定。

我がクールビューティ(主治医)は
慎重派なので、土曜か翌週月曜の退院しか
私には選択肢がない(笑)
土曜は関節痛がピークになるので、
ブログで皆さんがしてるような外来がダメなら、金曜退院とかダメかしら?
なんて思うんですけどネ。


さてさて、今回の一番のおネタは
抗がん剤点滴でトラブル発生
ことですわ!


3クール目の入院は、
6階の婦人科個室が満室で、
13階の整形等の科の個室に入院に。


景色はいいんだけど、
顔見知りの看護師さん達もおらず、
いつもの和気あいあい感が欠けて、
やや寂しいワタシ…。


科が違うと看護師さんが違うので、
やっぱり薬の説明とか伝わりにくい。
いつも出る吐き止めイメンドも、
こちらから言わないと忘れられたりして。
婦人科の患者がお邪魔してる訳なので、
文句は言えないけど、どうも勝手が違う。


そして婦人科と違って殿方が多いので、
入院用のショートヅラちゃんを必ず装着!
↑って、入院中はオンオフをはっきりしたい派なので、基本婦人科でも起きたら常に装着してるけど。


とまぁ、そんな環境で始まった3クール。


TCのルート取りに来た看護師さんが
「婦人科では、看護師がルートをとってるんですよね?
このフロアでは普通先生がルート取るんだけど、ここには婦人科の先生いないし…
私すごく緊張しちゃいます」


いやいや、私が緊張しますがなー!
ただでさえ果てしなく血管細いのよ私。


とはいえ、なんとか3回刺しでルート確保。
あぁ良かったー。
吐き止め2種類の点滴も終わり、
お次はパクリタキセル。
パクリちゃんのアルコールで、酔っぱらって寝るだけだ。
うとうとし始めた頃、看護師さんが
パタパタと慌てて入ってきて、
ちょっと一旦、点滴止めますっ!


…ほえ~…?←酔っぱらい

そして出ていって、しばらく帰ってこない。


なにが起きたのだー?
眠いー。


止められて20分後位だろうか。
看護師さんが2人入ってきて、私に深々と
90度頭を下げて言った。


「申し訳ありません。パクリタキセルはフィルターを着けて投与しなくてはいけないのに、取りつけ忘れていました。今から取りつけます。婦人科に連絡しましたので先生が見えるそうです。本当に申し訳ありません!」


なにゃ、フィルターを…つけ忘れ~?
↑酔っぱらい


「ほれ、どうなるんですか~?」
と眠いのをこらえて目を開ける。


「すみません…じきに先生が来ると思いますので」

と、フィルターを着けて看護師さんは出ていった。分かんないんだろうなきっと。


仕方ない…。携帯はどこだ?


眠いのをこらえてネットで検索してみる。
パクリタキセル…フィルター…

なになに、
フィルター無しで投与すると、
希釈液は過飽和状態にあるため、
パクリタキセルが結晶として血管に入る可能性があるので、
本剤を投与する場合は、インラインフィルターを通して投与すること。

結晶が核となって血栓になる場合も…


けけけ血栓ー!?
目が覚めた!
大丈夫なのかワシー!?
じゃなくてワタシ!


その後、
主治医のクールビューティが、
婦人科フロアから
急いで上がって来てくれた。


「本当に申し訳ない」
と、謝るクールビューティ。


いや、先生のしたミスじゃないし。
それに今回の入院フロアが
化学療法に慣れた婦人科じゃなかったのも
痛かった。
責任とかよりも大丈夫なのかが気になる。


「先生、私大丈夫なの~?
ネット見たら血栓とか書いてあるし


「45分間だけフィルターをつけ忘れて投与したと聞いたので、薬剤部にも確認をして、
まずほぼ大丈夫だという話になった。
けれど万が一の念の為に、この後のカルボプラチンが終わった後に、血栓予防の点滴を追加させて欲しい」


「うん。やりますやります」
「10時間かかる血栓予防点滴を」


じ、じゅう…?
あ…朝までかかるな…
まぁ、入院してるし問題なしだ!


というわけで、朝まで点滴をして、
ほっとひと安心の私。←爆睡してたけど(笑)



フィルターをつけ忘れた看護師さんは、
毎日毎日、何度も部屋に来ては、
泣きそうな顔で丁寧に謝っていく。

血栓防止の点滴をしこたましたし、
全然大丈夫だよ~と、言っても来る。


「もう全然大丈夫なのに、気にしすぎてて
看護師さんが可哀想になってきちゃった」


様子を見にきたクールビューティ(主治医)そう言うと、

「いや、とことん気にしてもらわないと。
絶対に繰り返したら駄目な事だから。
本当に申し訳ない」


人間のすることだからね。
どこかに間違いは起こる。
ただ、病院という人の命に関わる場では、
少しのミスが大変な問題になることもある。
医療従事者である限り、今回のことは
看護師さんも自分自身を凄く責めている筈。
もちろんクールビューティも、今回の件は
重く受け止めている訳で。

病院でのヒヤリハット例として記録されて
役立つといいな。


余談だけど、
パクリタキセルのフィルターは小さな部品で、
点滴チューブの間に、ちょこんと取り付けられてくっついている。
正直、言われなきゃ気づかない(笑)

ネットを見ると、抗がん剤の種類によって
フィルターをつけるべき抗がん剤
フィルターをつけてはならない抗がん剤
があるらしい。


そんなこと患者は知らないよなー。
トラブルとはいえ、いい勉強になった。



「今日はどう?」
と、水曜19時半に
病室に現れたクールビューティ。


「元気元気!でも、先生。私のこのルート
ちょっともうヤバめ。明日の最後の吐き止め点滴入るかなー?」


ルートの内出血を見て、
「あー、ダメだわこれ。詰まってるから
取りなおす。私やるわ」
とクールビューティ。珍しいな。
色々あったから、
この科の看護師さんを信用しきれて
ないのかもしれない。


「でも先生、今からシャワー時間なの私」
「そうなの?ちょうどいいわ。温めた方が
いいから出た頃にまた来るわー」
「え、20時すぎるよ?先生帰らないと…」
「さっと刺して帰るからOK。入ってきて」


シャワーを終えて部屋にいると、
クールビューティが戻ってきた


「先生、私の血管かなり面倒だからね」
「どれ?うーん、確かに細くて深いね。
一発で仕留めたいけどなー」

「アハハ、仕留めて仕留めて」
「しかしTOMOさん、うちの教授も言ってたけど、術前と術後と人が変わったようにキャラ違うよね」


そうなのだ。術前の私は
鬱病レベルだったと心友にも言われた。
自分でもそう思う。


「だって先生。いきなり癌かもと言われて。
悪性か良性か五分五分で、開いてみないと分からない。手術なんて受けたこともないし大きな病気もしたこともない私がだよ?
しかも手術まで2ケ月と言われて、精神が生殺しだった。ひと月手術が早まったから良かったけど…あの一ヶ月は白黒つかなくて、心が本当に辛かった」


だって毎晩悪夢を見て飛び起きた。
眠れなくなって顔から笑いが消えた。


「だよね。2人に1人は癌になる時代だけど
大きな病気だもんね」
クールビューティが
ルートを準備しながら言った。


「うん。そりゃ開けて癌だと分かった時は凹んだよ。今も時々落ちるしね。でも白黒はっきりして、治療するんだという方向性が自分の中で明確になったから逆に楽でね。気がついたら元のこんな性格に戻ってた(笑)」


「そうかー。で、このハワイアンソングは
毎回何なの?」


そう。
いつも私は個室でハワイアンをかけている。


「いや、入院と思うと気が塞ぐじゃない?
だからハワイアンソングかけて、ここは
リゾートなのだと思うようにしてるの🎵」


「ちょっと笑わかさんでよー。針させないじゃん(笑)」


ぷすっ
出ない…出ないよクールビューティ。


結局2回目で成功。


「くそー。私ルート得意なのに。2発でなんて悔しいわ。一発で仕留めたかった!
と、ちょっと御機嫌斜めで帰って行った
クールビューティ。
我が主治医。負けず嫌いで面白い(笑)
遅くまでありがとう。


しかし、この血管の細さには本当に困る。
お見苦しいけど、
3クール目時点の私の左手の画像

もうね、
ヤク中かDVに間違えられるんじゃないかと、買い物でお金を出しながらハラハラする、この痣ちゃん達をどうしてくれようか!


細いから内出血しやすいので、
どっかにゴツンとぶつけただけでも
元々跡になりやすい体質。


1クール目に病院で知り合った癌友の
Kみんに聞いてみると、
「跡にはなるけど点だから、
ただのシミって感じかなー?」


くーっ、羨ましいぞKみん!


今回詰まったルート跡は、
退院時には更にグレードUP!(笑)
いつも思うけど、
紫がかってきた青アザの色って
焼鳥の砂肝(焼く前)の色に似てるよね。
おっさん的発想?

景色は良かった13階♪残念ながら北側。
南向きの方が良かったけどなー。

外は36度。ドクターヘリも暑そう…

よし、化学療法も半分終了。
今日(土曜)は、まだ関節痛がピークで
ヨタヨタ歩き。
足裏もかかとも歩くと結構痛むけど、
ペンギン歩きで退院。
両方の手の平も、痛むし感覚薄め。
抗がん剤の副作用なのか、ジーラスタのせいなのか分かんないけど、腰やら胸やらの骨が痛みだしたぞ。

でもまぁなんとかなるさ!

残り3クール。
痣女、明るくいきますわよ。