もしかしたら、
私と同じく味覚を失って辛い思いをしている人が
いるかもしれないので…
久しぶりにブログを書いてみる。
味覚異常になってから、
数々のお医者様を訪ね
診察や検査や投薬をしましたが
一向によくならず
「いい歳してまだ食欲とか言ってるの？」
とか
「だんだん食べなくなって枯れていくのが普通なんだよ」
「性欲だってもう無くなってるでしょ？」
とか
酷いセクハラ並みの暴言を吐く医者もいて
もうこのままでいいや～
と、完璧に医者不信になってました。
味覚がわからないということは
親しい人には告白しましたが、
同僚とか久しぶりに会う友人とかに
なかなか言い出しにくいものなのです。
たぶん伝えられた相手もそれがどういうことか
実感がわかないみたいです。
食事に行くときも
「じゃ、何なら食べられるの？」って聞かれるけど
別に食べられないわけじゃないし
食事が苦痛なわけじゃない。
もし、私と一緒に楽しく食事をしてもらえたら
私はそれだけでも幸せなのだから。
食事に「美味しい」が全く無くたって
幸せな食卓や楽しい時間というのは存在する。
ただ、べら棒に高いお料理とかは
今の私にはもったいなさすぎると思いますが。
強いて言うなら
甘さは全く分からないので
スイーツ食べ放題などは
ちょっと勘弁していただきたい。
避けたいのは、そのくらいなのだ。
だけど、
口の中に異常な味がずっとしていて
ただの水すら
口の中の変な味に負けて
美味しくない飲み物になってしまう。
世の中にこんなに美味しいものが溢れていても
私には何一つ
「美味しいもの」「うまい！」と言えるものが存在しない。
その辛さやストレスは
たぶん味覚異常になった人しか
わからないものなのだろう。
大げさにいえば
世界の中で一人ぼっちになったような
気がしてくる。
さらに
一緒に戦おう！と言ってくれる
医者も居ないとなれば…
このまま一生
「味」の無い人生が続くのかと
それどころか
ずっと変な味に口の中が占領されたまま
人生が終わるのかと…
あきらめてました。
体重もかなり減ってしまったし
このまま何もせず
あきらめたままでいいのかな？
これが最後でもいいから
もう一回
最後にもう一回だけ
味覚障害を診てくれる病院を探してみよう。
そう思って
ネットで探したとある歯科クリニックに
先日行ってきました。
そんなに簡単には治るとは思わないけど
少しでも改善するなら
なんでもする！
ちなみにそこでの検査の結果、
「甘さ」「しょっぱさ」「辛さ」は皆無だったものの、
「酸っぱさ」「苦さ」はほんの少し残っていました。
なぜだか苦さは喉の奥で感じました。
そんなところも味覚に関係しているんですね。
この先は
亜鉛のサプリを飲みながら
まず１か月半試してみます。
以前３か月の亜鉛投与は改善無しとなっていましたが、
その時は味覚検査をしていなかったので
もしかしたら
何らかの改善があったのかもしれません。
専門医であるそのクリニックの院長先生とお話をして
私の状態を聴いていただいて
先生が今まで治療をした方の経緯なども伺って
それだけで
私はほっとして涙ぐんでしまいました。
初めて自分の症状を理解してもらえたと
そのとき、本当に心底嬉しかった。
でも、
もしかしたら来年の今頃も
やっぱり同じように
味覚異常を抱えたままかもしれません。
でも、何もしないでただ負けてしまうよりは
出来ることはやり切って、頑張ってみたい。
今はそう思っています。
もしも、味覚異常で苦しんでいる方があるなら
私も一緒です。
治るより死ぬほうが早く来るのかもしれないけど
それでも
やれるだけのことはやって死んでやる！
って思う。
いつか
いつかきっと
自分の誕生日に
美味しいケーキが食べられますように…
私も、あなたも、
頑張りましょう。
