『星の王子様』
小さい頃に読んだ記憶があるような無いような…。![]()
このタイトルでカレーを思い出す人も多いはず。![]()
本屋さんに山積みにされていたので読んでみました。
そしたら!
「深い」のです。とっても!
作者のサンテグジュペリも、
この本を一人の大人に捧げることを許してほしい
とぼくは子供たちにお願いする。
大事な理由があるのだ。
と前置きしているように、
「大人のための」童話
のように感じます。
でもカワイイ!星の王子様のセリフが・・・!
「『私はとても重要な人物だ!』って。
見栄ですっかりふくらんじゃってる。
人間じゃないんだよ、そんなの。キノコなんだ!」
「なに?」
「キノコなんだ!」
大人たちの見栄を、「キノコ」って表現しているのが
ほほえましくないですか?
そして、改めて自分を含めた大人たちが
「キノコ」じゃないかどうか考えてしまいました。
そして王子はキツネに出会います。キツネからは
「僕を飼い慣らしてよ」
(飼い慣らす=特別な人になる)
とせがまれます。
地球上にキツネは沢山いるけれど、
友達になったら、その瞬間から特別なキツネになるわけです。
そして、友達になったキツネからは大切なことを教わります。
「ものは心で見る。肝心なことは目では見えない」
印象的な言葉でした。
人の優しさも、思いやりも、慕う気持ちも
そういえばすべて目では見えないものだなって。
感じるもの(=心で見るもの)なんだなって。
深いです。
『星の王子様』