てぃもの読書日記 -3ページ目

てぃもの読書日記

25歳になって、本の面白さに気がつきました。
タイトルから、映画化されたもの、有名な著者など・・・
読みやすいものから読書生活始めてます。


キャラクターの魅力にぐぐっと惹きこまれました。

兄と弟の2人の雰囲気や、やり取りがたまらなく好きですきらきら!!

「山椒魚」を引用しての「・・・は悲しんだ」と言い合う感じが、なんだか可愛いし、

弟の持論に、たまに反抗する兄・・・ほほえましいです。

頭でっかちなやり取りが多いけど、こーゆー考え方もあるんだなと楽しめました。


そしてなんといってもお父さん。

かっこよすぎます。

この家族が明るく生きられたのは、お父さんの存在が必須です。

自分の癌のことも冗談にしてしまうような、

それでいて大事なことにも気がついて、

多くは語らないのに、しっかりと目と気持ちで伝えてくる。


強姦されて出来た子供を、産むか産まないか・・

一般的に考えたら産まないと思います。

少なくとも私は、子供を見る度に事件を思い出してしまって

それでも自分の子供を心から愛していく自信はないかな。


ましてや、父親なんて

自分の血なんて1滴も入ってなくて、愛する人を傷つけた男の血が入っていて・・・

そんな子供を心から愛して、胸をはって自分の子供だなんて、言える人いない気がする。


それでも、この作品を読んでいる間は

春を産む選択をしてくれてありがとう、と思いました。

小説内で表現される春の魅力的なキャラクターが生まれたことへの感謝と

それに、愛する自信の無い人は産むべきではないけど

少なくともこの作中の夫婦は、子供を全力で愛したわけだから責めるべきところは何一つ無い。


作中でも、主人公が葛藤するシーンが出てくるけど

うん。矛盾しててもいいじゃないか!それが一番人間らしいと思います。


1つ、お母さんの気持ちがもっと知りたかったかな。

でも、伊坂さんの物語で求めていくところでは無いとも思うけど。



放火事件の謎を解明すべく、追いかけていく話だけど

事件の謎については、終始そんなに気にならなかった・・・かも。

結局のところ、謎について深い意味があったかと言われると、、無い気がするし。


結末も賛否両論ですね。

この家族を中心として考えたら、擁護の気持ちがでるし

お兄さんの提案にも同意してしまう部分もある。


でも、放火や殺人によって

違う家族が悲しい気持ちになったり、人生が変わってしまったかもしれない。

そーゆー所にも気がつける作品だったら良かったと思う。


あと、お母さん絡みのエピソードは

気持ちがふっと軽くなるし、人生を楽しく生きるコツみたいなものがあり好きでしたキラキラ

他のキャラクターも含めて、名言がいっぱい出てくるけど


その中でも「本当に深刻なことは陽気に伝えるべきなんだよ」という言葉が印象的です。

これって、自分の深刻な問題を、相手に背負わせないための配慮に思えて

とても大事なことだし、愛のある一言だと感じました。

他にも意味があるのかもしれないけど。


これから読む人がいたら、絶対に「オーデュボンの祈り」と「ラッシュライフ」を読んでからにしてほしい!

伊坂さんの過去作品とのリンクの部分が多く出てくるので

読んでいればニヤッとしてしまいます。

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