12月中旬に90代も後半の祖母が誤嚥性肺炎で入院したと聞き、お見舞いに行ってきました。

 
認知症が進み、家族が誰かも分からない状態。
 
自力でトイレに行くことも食事を取ることもできず、寝たきりだけど、
 
目を薄らと開けて私を見てくれた時はホッとした気持ちになりました。
 
まだ生きている。。。生きているうちにもう一度会えて良かった。。。と。
 
そんな体験から思ったこと考えたことを綴ってみたいと思います。
 


 
自分が今の祖母と同じ立場だったら自分も家族も分からない状態で生きるのは辛いなって思うのですが、、、
 
自分を理由に家族が集まってくれるのは嬉しいかもしれない、とも思いました。
 
お見舞いに行った時に偶然、おじさんおばさんと、何年も会っていなかった同級生の従姉妹に会えました。
 
私は年末年始やお盆に旦那の実家に帰省しているので従姉妹にはずっと会えていない状態でした。
 
久しぶりに元気そうな顔を見れて本当に良かった。
 
そう思うと祖母を通した血の繋がりを実感でき、長生きも良いもんだなって思えました。
 
 
 
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ここまではプライベートな内容ですが、
 
普段、介護保険分野で働いている状況と、
 
祖母の生き様を見て、今後、終末期について考える機会が増えるのではないかと感じます。
 
 
 
 
以前、地域包括ケア推進協議会へ参加した時に知った言葉
 
ACP=アドバンス・ケア・プランニング(Advance care planning )という仕組みが世の中には存在します。
 
国を初め、県や市町村が中心となって今後、取り組んでいくものだと思います。
 
ACPについて、、、
 
以下、厚生労働省ホームページより抜粋

『誰でも、いつでも、命に関わる大きな病気やケガをする可能性があります。命の危険が迫った状態になると、約70%の方が医療・ケアなどを自分で決めたり、望みを人に伝えたりすることが出来なくなると言われています。

自らが希望する医療・ケアを受けるために、
大切にしていることや望んでいること、どこで、どのような医療・ケアを望むかを
自分自身で前もって考え、周囲の信頼する人たちと話し合い、共有することが重要です。

自らが望む人生の最終段階における医療・ケアについて、前もって考え、医療・ケアチーム等と繰り返し話し合い共有する取組を「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)」と呼びます。』

 
自分の死ぬ時を考えるのは正直怖いです。
 
でも判断がつかなくなった時にどうしたいか、をあらかじめ信頼できる周囲の人に伝えておくことは悪くないなぁと個人的には思います。
 
今までも臓器提供カードなど意思表示が出来るツールは存在しましたが、
 
認知症の方が増えてきて、終末期をどう迎えるか、が家族にも医療従事者にも判断つきかねる場面が出てきているんだと思います。
 
そこでACPという仕組みを使って事前に意思表示をしておく。
 
そして自分らしく死を迎える。
 
仕組みについてはこれから学んでいく必要がありますが、利用の仕方によっては自分で生死を決めることができるし、家族や医療従事者が判断に困った時に助けになるとも感じます。
 
人によっては死ぬ前に自分の死について決めるなんて、と批判される方もいるとは思うので、強制ではないことだけ重々注意が必要で、
 
医療の知識がない人にどれくらいの判断ができるのか、など課題も色々あるとは思いますが、
 
是非前向きに進んで欲しい仕組みではあります。
 
私自身、ACPについて今後も学んでいきたいと思います。
 
 
 
 
 
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余談ですが、
 
祖母は誤嚥性肺炎なのですが、
 
お見舞いの時に言語聴覚士さんが、ちょうど祖母の食事について説明をしてくださいました。
 
90代後半にもなると飲み込む力自体も低下してきます。
 
上手く飲み込めないと気道へ食べ物が入ってしまいます。
 
気道へ入るとムセて食べ物を吐き出せるのですが、
 
ムセれなかったりムセても吐き出せなかったりするとそれが原因で肺炎に。
 
祖母はその状況です。
 
点滴治療で熱が下がり、ちょうどお見舞いの時が久しぶりのお試しの食事の日だったようで、
 
理学療法士さんが円背の酷い祖母の座位姿勢を整える取り組みをしてくださり、
 
言語聴覚士さんが食事介助から嚥下補助と状況確認を行なってくださったようです。
 
状況が想像できるだけにとても有難い照れ
 
またご飯が食べれたんだなぁと。
 
体力も低下しているし、急変する可能性もありますが、何はともあれ祖母の体調は回復傾向なのかな。。。
 
そして入院のリハに接するともう一度病院でのリハビリをやってみたいと思うのでした。