こんにちは。


読んだ本について書きます。


ひと呼んでミツコ 姫野カオルコ 著


新世代の正義のヒロイン!?


女子大生のミツコは、真面目だけれど、要領を得ず、実力を発揮できずに、薔薇十字女子大に通うことに。


彼女は、かの有名な香水MITSOUKOと同じ名前を持ち、その、神秘的で官能的な香りにふさわしいイメージの女、だと、自身で思っている。


そして彼女は、自身の周囲に蔓延る、ちょっとした悪事を自覚のない不思議な力で解決に導いてしまう。




ミツコの描写も周囲の人々のそれも、凡人の理解の範疇を越えてくる、姫野カオルコさんの独特のセンスが光ります。


これは、何の話なのだろう?と、はたと考えてしまいますが、ある一人の女子大生の物語、でしかないのでした。


ミツコは、真面目で正義感があり、でも、それを真っ向から表に出すことはできずにいます。


それが、不思議な力を生み出しているのか、彼女の周囲では、いつも不思議な現象が起き、巷で起こるトラブルは解決に導かれるのでした。


テレビドラマやアニメに出てくる、ヒーローやヒロイン像とはかけ離れた存在ですが、彼女のような、非積極的な手法は、次世代型のヒロインなのかもしれません。


ではまた。

 

 *本についての内容理解や見解は、全て個人的なものです。