こんにちは。
読んだ本について書きます。
ほんとに「いい」と思ってる? 姫野カオルコ著
心から「いい」と言いたい。
みんなが「いい」と言うものをけなしてはならない、という風潮を「けなしてはならじ」のブランドと称し、それらをバッサリと斬っていく、姫野式のエッセイ集。
姫野カオルコさんのエッセイを初めて読んだのですが、歯に衣着せぬ物言いと、その核心をついた指摘には、驚かされました。
そして、自分の中にも、けなしてはならじのブランドに流されていた一面がある一方で、姫野さんのように、それはどうかと思う一面もあったことに気づかされました。
みんながいいと言うからいいのだと思うのは、行列のできるお店に更に行列ができるような理論であり、評価が高いものは、きっと良いものだ、という人間の意識がそうさせるのだと思います。
姫野さんは、彼女独自の視点で物事を判断し、何が好きで何が嫌いでとはっきりと自分の言葉で表現されています。
それは物を書くということを職業にされているからできることかもしれませんが、自分の好きなこと嫌いなことについて、自分の判断基準を持てるくらいにはなりたいと思います。
そして、どんなに人に批判されたとしても、自分好きなことは好きだと言えるようになりたいと思いました。
ではまた。
*本についての内容理解や見解は、全て個人的なものです。