こんにちは。


読んだ本について書きます。


せんせい。 重松清 著


教師も人の子


夢を諦めきれなかった先生、一人の生徒を好きになれなかった先生、鬼と呼ばれた先生、様々な生徒がいるように、様々な先生がいて、そして、お互いに成長しあう。


生徒のお手本であり、人生の先輩であり、でも、一人の人間である、先生と生徒たちの6つの物語。



世の中に先生と呼ばれる職業は数多くありますが、先生、と聞いて、一番に思い付くのは、教師の仕事ではないでしょうか。


いつかのドラマのセリフではないですが、先生とは、先に生まれると書きます。


先に生まれ、後に続く者のため、道を作り、道を示す、そのような存在である、と思われ、聖職とも言われたようです。


ですが、この「せんせい。」に出てくる先生達は、みな、誰しも弱いところを持っています。


そして、それを生徒に遇えて伝えたり、あるいは、隠しきれていない、という事態です。


ですが、それは、人間である以上、当然であり、むしろ、人間味が感じられ、好感を持てます。


完璧な人間などいないのですし、先生であれば、余計に、失敗もして、それを人生経験として、生徒に伝えられるような人であった方がよいのではないかと思います。


先生は、完璧ではないけれど、先に生まれた人であり、たくさんの経験を生徒に教えてくれる、豊かな人であってほしい、と思います。


ではまた。

 

 *本についての内容理解や見解は、全て個人的なものです。