先生はこんなに生徒がいる中でちゃんと私のことも見ててくれたのだ。
女子にガン無視をされ続け3、4日経った頃。
休み時間に先生に呼び出されたのだ。
『E子、最近なんかあったのか?なんでも言っていいんだぞ』
先生さすがかよと思った。
でもそれと同時にやっぱり周りも気付くくらい無視されてるんだ私と思った。
先生にこの事情を話すのは恥ずかしかった。
なにせ私が人見知りなのを知っている先生に、この静かな私がまさか、恋のことで騒がせてるということが本当に恥ずかしかった。
だが先生はそうかそうかと頷き、話を聞いてくれた。私はくもだ君に恋愛感情など全くなく接しているということをみさきちゃんに伝えてくれたのだ。
その日から数日後、ガラッとみさきちゃんの態度が変わり以前のように私に話しかけてくれるようになった。
あぁ、良かった。
ありがとう先生。と思い始めたのも束の間
みさきちゃんが以前と同じく話してくれるのは良かったのだが、接し方や私への指図が多くなった。
例えば、私がどっか行ってる間に私の携帯を勝手に見たり。
ビンタってどれくらいから痛いのかな?
と言いながら私の頬を叩いてみたり。
さらには、人のゲロって私見たことないから見せてよ。と言い私を無理やり吐かせようとしてみたり。
今思い返せば、何故私は嫌と言わなかったのか。
離れれば良かったのに。誰かに相談すれば良かったのに。
色々思うことはある。
だがその当時はきっと何も言い返せなかったのだ。自分の性格は一番自分がわかっている。
そんなことがあった小学校時代。
まだまだ色んなことがあったがここまでにしておく。