NHK『龍馬伝』の汗の表現がはんぱない | スマホアプリ開発記

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NHKで放映されている大河ドラマ『龍馬伝』を毎週楽しみに観ています。豪華なキャストに、いったいいくつあるんだというくらい金をかけていそうな数のセット、そして題材が日本人に人気のある坂本龍馬ということで、NHKの気合の入りっぷりが伺える大作となっています。

そんな中、とりわけ龍馬伝で強調されているのが「汗」の表現です。

静止画だと少し伝わりづらいですが、こんな感じ。

(C)NHK
中村智武のCTO記


中村智武のCTO記


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実際にご覧になっている方はわかると思いますが、顔のてかりや、水滴の表現が、他のドラマと比べてもかなり強調されています。

■ 汗は季節感の表現?


さて、この汗は何を表現しているのでしょう?

色々思いつくのですが、理由の一つは季節の表現をしたいのではないかと思います。

龍馬伝は坂本龍馬の半生を描いた大河ドラマですが、それを一年間のドラマに凝縮するので、年月は著しく頻繁に経過していきます。そのため、見ている側は今が何年何月なのかということをほとんど意識させない作りになっています。ドラマ中でも、冒頭で年のテロップがあるか、弥太郎の語りで出て来る程度です。

ドラマを見ていると、神戸と京都を頻繁に瞬間移動したり、颯爽と神戸から薩摩へ行って帰ってきたりと、地理を頭で追いながら見ているとかなり違和感があります。見ている中で思い描いている時間の流れより、史実に照らし合わせた実際の時間の流れは早くなり、季節も目まぐるしく移り変わっているはずということになります。

その中で、夏であることを表現するのがこの汗なのではないかと思います。実際には汗の他、虫の声も夏のシーンではバックで流されています。

冬の表現はどうしているか?手っとり早いのは雪を降らせることです。しかし、龍馬伝では雪のシーンは出てきません。多くのセットが存在する中で、全てのシーンに雪を用意することは現実的ではないのでしょう。だからこそ、夏のシーンで汗を強調しておくことで、対照的に汗のないシーンは夏でないことを暗示させる効果を狙っているのかもしれません。

もしかしたら、汗の具合を見ることで、時間の流れが追いやすくなるかもしれませんね。

龍馬伝 後編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)
福田 靖
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