一期一会


まもなく卒業する小学6年生へ、毎年この時期に私が教壇に立って授業をさせて頂いてます。


きっかけは、この仕事に就いて直ぐでしたかね。

14、5年前に当時出会った校長から提案をされたのが始まりでした。


母が亡くなったばかりで、お袋へ飛んだ迷惑を掛けてきた昭和の義務教育時代の思い出話しを昭和教員だった校長へ話し、それを懐かしそうに聞いてくれて、意気投合し話が盛り上がっていきました。


校長から一言

「良く更生したねぇ。そして最初の仕事がプロボクサーだもんねぇ。小柳さん面白いよ!それ生徒に話せる?」でした。



先生でもないのにおこがましい…けど、父親になって話したら出来るかな。そんな感じで話をしてきました。



そこから色々と校長会や口コミで情報が広がり各学校でオファーを頂く様に現在に至ります。



毎年、流行りや俗世、世論が変化していますから台本は毎年作り直します。

講演する所の環境やリクエストが有ればそれも入れながら書き変えます。


講演だと言ってアウトプットだけと思いがちですが、私は一年一度の自分への見直しであり課題のインプットと位置付けてる講演でもあります。


大した人間では無いですし、冠なんかありません。

失敗、挫折の繰り返しがとても多かったと思いますが悔いや後悔は全くありませんでした。

ただ悔しさは必ず発生するので必ずやり直します。やり返します。

だから後腐れはないです。


再戦して負けたら諦める。

それか新たな“ニュー自分”を作り上げるかですからね。



だから良いのでしょう。

子どもに私の幼少以上に悪い子なんていないです(笑



今は個性を尊重して…と、良く聞こえてきます。

個性を尊重って、私にはわかりません。

逆に出会ったその子どもの個性を出させてます?


出させてみましょうよ。


講演前にあくびをしてそっぽ向いてる子。

下を向いてる子。

寝てる子。


当然でしょうね。初めてお互い会うのだから。

それも個性でしょう。


じゃあその子の本当は、何を感じて考えて思っているのか?



私はその子に聞きます。

底辺の質問ですから返事と同じ位です。

なので応えます。


先ずは起こしてから

そしてゴングを鳴らします。


私が一生懸命です。

毎回大汗をかきます。

たった1時間ですがその日の100%を出します。


目の前の歳の子どもの頃の自分が教室の片隅にいると想像して話をしている様です。



今年も始まりました。

今年の子ども達との出会いが楽しみでたまりません。子どもから教えてもらってきます。


さて、行ってきます。