新型浄化装置「アルプス」の試運転承認
というニュースをみたからだろう。
福島原発に貯蔵され日々増え続けている汚染水を浄化して、最終的には海に流そうという計画。
アルプスは汚染水に含まれる放射性物質63種類のうち62種類を基準値以下まで除去できる装置だ。除去できないのはトリチウム(三重水素)のみだ。トリチウムの半減期は12年だし、基準値まで薄めて海に流すのではないかと懸念される。
トリチウムは水素の放射性同位体なので酸素と結合して水(トリチウム水)となる。蒸発して雨にもなる。
ここまでの予備知識を踏まえて以下の夢を見たのである。
「ヨーロッパ生意気だぞ!」
とアメリカ政府は新型爆弾をジュネーブあたりに投下することになった。
(もう一度言っておきますが、これは夢のお話です)
そこで用意されたのが直径1メートル程の爆弾である。
見た目はまるで花火。てっぺんから導火線がひょろっと出ている。
がわはどう見ても金属ではない。土か紙だ。
一枚の御札のようなものが貼ってある。
書いてある文字は簡単な漢字なのに読めない。
ただ、意味だけは分かった。
「日本製の水素爆弾である」
日本製?
いろいろ不思議だが、私は、あのトリチウムが原料であることを確信した。
場面変わって・・・
私は大きな病院で治療を受けていた。
回転椅子に腰掛け、足を揉まれている。
横には嫁がいた。
ふと、先生が窓の外を眺めて呟いた。
「おかしな天気ですねぇ」
促されるように目をやると、外は黒い海。
しかも、みるみる水位が上がっている。
雨も黒い。視界全体が白黒で色を失っていた。
私は初めて暗黒というものをみた。
愛犬を預けた1階部分は既に海の底だった。
私は嫁の手をとり、階段を目指した。
そこは病院ではなく学校になっていた。
(入院経験がないので想像力が及ばなかったのだろう)
ここで、屋上に逃げた者達が黒い雨を浴びてバタバタと倒れている映像。
外に出たらダメだと知って、私たちは最上階を目指した。
建物はたかだか5階立てなので直ぐに到着した。
そこには愛犬がいて尻尾を振っていた。
水位は都合が良い事に既のところで安定した。
「黒い雨が止んだら、黒板を船にして漕ぎ出そう」
と皆で決めた。