義母は99歳
先日、天寿を全うして逝った。
いつかはこの日が来るとは思っていたけど、「えっ!え~っ今?」
驚いたとしか言えない。その日の昼ご飯のうどんをいつもどおり完食したのに!便秘気味で晩御飯はいらないと言ったので、めずらしいなと主人と話して、便秘の薬を飲ませたらそのまま寝たんだよ。夜中に主人がトイレに起きて様子を見たら息してなかったらしい。主人に呼ばれて起きて呆然とした…
救急車で病院に行ったけど、色々処置されて死亡確認された。
コロナ禍なので身内のみの葬儀。
飲食はせず弁当を手配してその場で解散。
介護ベットの返却や役所への色々手続きなども終え、がらんと広くなった義母の部屋は祭壇かざりのみ。
なんだかねぇ。何か足りないような何とも言えない不安定な気分。
正直、悲しみはない。99歳だし、眠ったまま逝ったみたいだし、顔も穏やかだったから、苦しくなかったと思う。大往生だわ。葬儀でも誰も泣かない穏やかな式だった。
主人も義姉も穏やかだった。本当のところはわからないけどね。
義姉からは「長いことありがとうね。お疲れ様でした」とお礼を言われた。肩の荷がおりたようなホッとした気持ちはあるが、もっと解放感とか感じるのかと思ったけど、そんなんじゃないな。自分の気持ちがわからん。
義母の遺言
遺影はこれ。納棺の時の着物はこれ。と指定していた。遺影なんて40年以上前のよ。若くてキレイな時の写真。皆「誰?」って、笑って場がなごんだわ。孫やひ孫は見たこともないし、あっても覚えてないからね。私はモチロン覚えてますけど。そしてもうひとつ。私には「綺麗に化粧してください」だって。笑
ちゃんとお化粧してそのまま化粧品と櫛は棺に入れました。遺言は確かに守りましたよ。