風立ちぬ。 | 2006年11月19日からのブログ。

風立ちぬ。

映画「風立ちぬ」を見ました。
宮崎駿監督作品。

菜穂子が一番印象に残った。

菜穂子という限られた短い命に対して、
二人とも一生懸命に生きているところがとても良かった。

菜穂子の健気さに涙が止まらなくなる。

幸か不幸か戦時中と今では命のリスクがまるで違う。

死が身近なものでなくなり、テレビの中で頻繁に死が報道されることにより、
死が現実のものではなく、テレビの中など自分とは違う世界の出来事として認識され、
自分は死ぬんだということを意識しにくい状況にある。

死について考える機会があまりにもなさすぎる。

命の対する懸命さとか真剣さを持てないという不幸さが今の日本にはある。

やはり厳しい状況に立ち向かっていかないことには、
魂は輝かないのだと思った。