大学院受験後から本読む量と速度が、上がり出した。
やっぱり、軽く負荷をかけた方が能力は
上がる。
全く未開拓の分野は、特に理系に関しては
出来るだけ大学生や高校生が読みそうな
わかりやすく書いたブルーバックスと言うシリーズか、
新書系で何かないか調べてざっと読んで
形にしていく事にしている。
このスタイルは立花隆という名ジャーナリストが
自分の知らない領域を下調べするときに
そうしていたのをそのまま踏襲している。
ただ立花隆本人は、本式には知りたい分野に関して
本を冊数でなく読んだ本の厚さ
メートル単位で読むらしい。
スゲエ。読書界のボブサップである。
( 例えが古い、今なら誰なんだろ。
格闘技系で有名な人…誰か教えて下さい)
3週間でよく読んだわー
まだ、2、3冊あるし、大学院でお世話になる
先生の論文やらなんやら読んで内容ざっくり
考えて。
クリニックの仕事して、書道の展覧会の用意しつつで
よく、こなせたなぁって位。
でも、落ちちゃった。時間足りなかった。
でも、これだけ読めたのはうれしい。
良い本に出会えた。
こういった素人相手の入門書を
かける人ってホンマに頭柔らかい。
引き出し多いし、
たとえ話がうまい。
お釈迦さんが一番いい例だろう、
アホを納得させたり感心させるたとえ話が上手い。
特にこのエピゲノムと生命は良かった。
ツカミの話が理系のクセに
源氏物語の1シーンから始まるのだ!
だからわかりにくいけど烏帽子姿の男性イラスト
が表紙なんだ。
初めに人類の遺伝子ゲノム。
DNA配列と言うヤツは既に解析されていて
個々人のDNAの違いはホンの0.1%。
思うに、気候変化によって人類はわずか
1200人余りまで減ってしまってそこからの
回復なので、比較的遺伝子レベルは均質なんだと。
では何故、同じDNAの設計図を持ちながら、
顔貌一定の病気になりやすい等々
無限の個体差があるのか。
様々な個体差はDNA配列だけでは決まらない。
精密に組まれた遺伝子の縄をいちいち切ったり
変えたりするのは危険だからだ。
では、DNAの配列をなるべく変えずに
設計図を書き直さず、
臨機応変に環境に応じて色々なタンパク質を、
作って環境に対応するためには?
遺伝子の一部にタンパク質でカバーを
かけたり外したりして使う遺伝子を変える事によって
実際の個体の遺伝子表現が変わる。
簡単に言うとコレを
エピジェネティックという。
この現象を源氏物語でどう説明するか?
光源氏が
政敵右大臣宅の宴会に招待されるが、
わざと遅刻して、しかも他の出席者が
黒の式服であるのに源氏だけは明るい白の
直衣(のうし)と言われるオシャレ着で出席した。
コレは、
” 出席はさせてもらったけど、
あなた方に完全に迎合している訳ではありませんよ”
を口に出さずにメッセージしている訳である。
流石、京都ぶぶ漬けしぐさの源流を感じる。
中身は同じ光源氏であるが、
出るタイミング、着ている服でメッセージが違う。
即ち、同じDNAの鎖であるが、
かぶるタンパク質の場所と飾りようで
出てくるメッセージが違う、個体の性質が変わる。
これがエピジェネティック、なんだ。
この概念、私の学生時代にはなかった。
面白い。
しかもこのエピジェネティック
飢餓など栄養状態の変化に鋭敏に反応する
印象があると筆者は考えていて、
やはり、正しい栄養状態や、良い生活習慣を
“ 整えていく"必要があるのではないか、
無論、薬で変えていく事もあるが、
安全なのはデータでちゃんと出ている事を
やるべきなんだと思う…
生活習慣、本人の努力により
本来の遺伝子レベルとは違う形に
なる可能性はある、
だから、統計的に健康長寿につながる
食生活や生活習慣をつけるべきなんだろう。
アンチエイジング学会などで
分子レベルの話がぜんぜんわからなかったのが
やっと意味をもってつながり出した。
生き延びよう、元気で賢く美しく。
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