やれやれ、書くって言ってかけなかった、

映画評、これから行くか。

 

 

 

 

名作や。多分DVD買って暇な時にためつがえつ見る映画の一つになりそうだ、全然ヒマにならないけど。

歴史の一つの事象が

時代により、新資料の発見等で見方が変わるように

この映画の内容は多分これからもさまざまな憶測解釈が交錯するんだろう。

 

唯一、不満があるとしたら、

邦題がお上品過ぎる。

 

原題は”救世主叩き売り!” で 

美術が人の欲とミエとカネまみれになっているのを

きっちり当てこすっている。

アメリカの田舎屋から二束三文で買われた一枚の絵が

修復され、様々な人々の手を渡るうちに

13万から510億になる”美術わらしべ長者”である。

その携わる人達がまた、おもろいんや。

 

ユダヤの画商 

修復専門画家 学芸員、専門家、美術史家

ロシア成金、その右腕の港湾倉庫会社社長、

有名オークション会社 イベントプロモーター、

アラブ皇太子 皇太妹、

ルーブル学術員、フランス文化大臣…

 

全て本人登場、

役者かと思うくらい

各々の生き様がガッツリ見える面構えなんや

ルーブルの学術員だけは、

仮面をかぶっている。何故かって?

アラブ人からの報復を恐れているからやろ、

どう言う事かと言うと、

 

発見されてなかったダビンチの真作、

男性版モナリザとして500億に成り上がった、

“Salvatore Munde “(世界の救世主)

意気揚々と成金アラブの王子様が500億で

お買い上げ頂いた、のに。や、

 

ルーブルの科学的鑑定で

“ ダビンチがチョイ絡んだ弟子の作品”

と大ドンデン返しされてしまう。

 

それ以来、この絵は表に出てこない…

一番タチが悪い確信犯はディカプリオまで使って

オークションを喧伝したオークション会社だろう、

しかも、モノの真偽をキツく問う古典絵画部門ではなく

現代絵画部門で、この絵を競らした時点で

後ろ暗いんや。

ズルいと日本人なら言うだろう、

だが、コレが世界や。

 

映画の端々にいかに自分に有利な状況に

持っていくか、各人知恵を絞っている

ドンクサイ日本人には怖くてできない

ギリギリのライン突いているんやな。

 

ロンドンナショナルギャラリーの学芸員は

たった一人の専門家の意見だけで、

ダビンチ真作として展覧会を成功させる、

画商達は

売買交渉にポーカー名人を使って有利に買い叩く。

 

ボスから信頼されて交渉しているのに

更に莫大な” 自分だけの手数料” を抜き取る"右腕” は

免税港に倉庫を持っている、恐らく税金関係で

彼はボスの尻尾を握っている。

だから彼は悪びれず、

“ 当然の報酬さ。"とうそぶけるのだ。

 

コレが世界や。

 

アラブ人はオイルマネーによる自分達の繁栄が

いつまでも続かないとわかっている、

今、カネにモノを言わせられるウチに

石油がなくともカネが集まる仕組みを作りたい、

多分王族だけは贅沢に行きたい。

国に砂以外に売りがないなら

観光をメインにしたらどうだ…

あの砂漠に第2のルーブルを作る

"ルーブル.アブダビ"

これにはフランスも莫大な金と引き換えに

協力している。

 

あの男性版モナリザはその目玉だ、

アラブ側はルーブルで

モナリザとかの絵を並べて展示を要望していた。

 

が、ルーブル側の科学的疑義で

全ては崩れさった。

 

内心、フランス人達はこう思ってたのではないか。

 

あのルーブルが出来上がるのにどれくらいの

歳月とドラマがあったと思うんだ、

カネでなんとかしようと言う魂胆が気に入らん。

ロンドンも軽率や、ダビンチ真作と簡単に

言うな、功を焦った学芸員があかんわなぁ

コレだからイギリス人は芸術をわかってない…

 

科学的判定とやらの詳細は映画の中では語られない、

だから、こんな解釈も成り立つ。

 

わざと違うって言ったかも…

 

成金さんには授業料払ってもらわないとな。

 

コレが世界、かな?

 

だいたい、自国に大した産業がないからって

観光みたいな水モンに投資するってのが

あざといんや。

インバウンド目当てに観光に投資した

大阪の今を観るといい。

心斎橋がシャッター街になって悲惨やで。

 

教養なき政治家に任せるとあんな事になるんや。

維新系は基本、ならず者とワタクシ見ている


アラブの皇太子様も民族衣装だとそれなりに

見えるが、洋装だと完全にガタイのいい

チンピラである…

 

私達日本人にはまだまだ他国の追随を許さない

製造業がある、インバウンドなんかに頼らず

自国の産業を、真面目に働く優秀な国民を

何故もっと大切にしないのか

不思議で仕方がない。

 

本もでている。

 

 

 

お読みなさいませ!

 

このブログの内容はたった一回見ただけ語っているので

誤認はあるかもしれない、ご容赦を

 

ただ、ワタクシとしては映画がいい。

彼らの語り表情には

人の業深さを感じる事ができる、


コレが世界や!救済出来るか?

 

 

 

 

 

 

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