アトピー性皮膚炎をお持ちの方は、
採血したご自分の検査結果はご存知だろうか。
 
TARC、IgE、この辺の値はどれくらいか
TARCとは、皮膚がどれだけ傷んでいるかわかる
数字で 真面目にガッチリ治していくのに
当院では必ず採血する。
 
数字で医者とお互い確認し合うのは大切だ。 
 
 前述した
オォーって言いたくなる検査値っていうのは
このTARC が10000とかIgE15000とか
どえらい値が出てしまっている。
  で、たいがい脱ステ失敗した人達だ。
 
ウチでは、有無を言わさずガッチリと塗り薬を
塗るべくてんこ盛りステロイドを出す。
 
本来なら 海外のように歯磨きチューブみたいな
剤型が欲しいところだけど、それはない。
こんなのだ。ケチケチせずに
テンコ盛り塗れると思うけど
ないんだな、日本には。
 
 ステロイドガッチリ塗りの元祖は
大阪羽曳野病院の皮膚科の片山葉子先生
本当に真面目にキチンと入院までさせて、
キレイな肌を作って行くように
指導されるようだ。
 
めんどくさがって
アトピー入院も断る病院皮膚科もある中で
本当に偉いなぁと思う。
 
実は そうやってキレイな肌状態に入院までして、
作っても、何人かは元に戻る。
前ほどではないが、やはり完璧にはいかない。
当院に 
「 羽曳野で見てもらって 一旦は良くなったのだけど、かゆみが、またぶり返して。」
 
こんなへんぴな皮膚科で4.5例は出会ったのだもの、 ぶり返し組はもっといるハズだ。
 
思うに、やはり入院出来る事自体が
恵まれた存在なんだろう。
 
上げ膳据え膳、ハウスダストダニもないクリーンな部屋でひたすらステロイドをキチンと
塗る事だけに専念出来るのだ。
 
が、シャバに出れば 仕事が、勉強が家事が、
生活が待っている。キレイな皮膚を維持するために タップリと維持療法のためのステロイドや
プロトピックが欲しい所だが、
無理解な皮膚科開業医はわずかしか出して
くれない事もある。
  仕事が忙しくて クスリがキレる、ゆっくり塗る間もなく、疲れて寝てしまう、そんな事は
生活人としてザラにあることで
それを責める気にはワタクシ、なれないのだ。
 
今回の学会からはなんにも考えずに
バンバン知りたい事はその場で
マイクを持って質問する事にワタクシ決めた。
会議場聴衆の面前で逃げる事はなかろう、
その講師との仁義なき戦いだ。 
 
で、教祖片山葉子先生に質問した。
「  先生の外用強化、維持療法で良くなるのは確かですが、戻っちゃって、ヘタすると
ネオーラル( 免疫抑制剤 )セレスタミン( 内服ステロイド) 飲むとこまで戻っちゃう患者まで
当院では出会っているんですが、
その辺のアウトカムは
把握なさっているんでしょうか?」
 
一旦は良くなる、でも維持するのが
難しい症例がある。
 そう言う人達は何が問題なんだろう。
 
羽曳野病院皮膚科の 片山葉子先生は
こう答えた。
「  こちらもマンパワーの問題があって
     そこまでフォローはしてません、
     そうならないようにこうやって
      ( ドクター相手に) 講演してるんです。」
 
要は 把握はしていない、と言う事だ。
 
多分 デュピクセントにも、この手の話が
出てきそうで 安易に 夢のクスリと
諸手を挙げて良かった良かったと
言えないのが正直な所なんだ。
 
医療に100%はない、
なるべく勝ちのパターンに
持って行ってあげたいけど、
無責任に大丈夫🙆‍♀️!って言うのは
詐欺師のセリフなんだ。
 
そう言う人の夢や願望につけ込んで
アトピービジネスや
ガンの詐欺治療が成立していたのを
 
ワタクシは忘れない。
これも、仁義なき戦い 
 いや、   大義ある戦い なんだぜ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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