夏休みのとある日

私は取り壊されたはずの

父方の祖母の家にいました


一緒にいる大人は

きっと両親なんだと思いますが

顔はわかりません

亡くなった祖母が居たかどうかも

わかりません


私は祖母宅の玄関の入り口に立っていて

大人は一階の奥の部屋にある食卓テーブルで

何かを話しているようでした


何をしたら良いのかわからないので

食卓テーブルまで行ってみましたが

大人は私に目もくれません


待っていても暇なので

私は外に出ることにしました


玄関を開けると視界に広がる景色は

見慣れているはずなのに

ぼんやりとした違和感があり

別世界のようにも見えました


私は祖母宅から右にある道路に出て

その辺を歩きはじめました


何にも言わずに出てきたけど

まぁ近くを歩くだけだから

大人的に心配もないだろう

最悪、怒られても少しだけだろうと

タカをくくっていました


なぜなら

田舎なので会う人はみんな知り合いですし

車もほとんど通りません

というか、人に会うこともまずありません


手をブラブラブラブラさせながら

道路ぶちを歩いていたら

知らない女の子と会いました


何を話したかは覚えていませんが

髪を2つに結び

ピンク色のワンピースを着て

ピンク色のボールで一人で遊んでいました

やっぱり見たことがない女の子でした


話をしている中で気づきました


どうやら私は大人の女ではなく

小さな男の子になっているようです


あ、自分子供になってるんだ😲と

自分自身が気付いた瞬間

視点が変わります


その女の子と男の子になっている私が

遊んでいるところを

大人の女の私は

その光景を斜め上から見下ろしていました


そのまま周りを見渡すと

遊ぶ私達の周りの景色は

道路ぶちなどではなく

後ろに高い山々がそびえ立つ大草原でした

これはずいぶん前に私が

夢で見たものと一緒です


あ、これ夢で見た😲と

思った瞬間

また場面は変わります


私は知らないおじいさんと道場で

鉄爪のような器具をはめて

稽古をしていました

さっきまで一緒にいた女の子はそこに居ません


おじいさんが、どうした坊主!と煽る様子から

私はまた男の子に戻っているようです

絶対に絶対に次は勝つ!と

構えのポーズをとりながら

男の子の私は思います


それと同時に

大人の女の私の意識は

その男の子の中にあるようで

どうして私は

こんなに闘志を燃やしているんだろう🤔と思います


その瞬間

また場面がかわります


私は最初に訪れた

父方の祖母の家の2階のベッドに居ました

おじいさんも女の子も居ません


あー寝てたのかー

そりゃそうか💦

謎な夢見たもんだわ😱と納得して

両親がいるであろう一階へ降りるべく

階段を下り始めました


すると


なんなんだアンタたちは!

早く逃げなさい!

こっちに来るな!

などと

切羽詰まった両親らしき人たちの声が聞こえたので

私は理由もわからず

階段を走って引き返しました


ベッドのあった部屋に入り

どうにかして逃げないと!と思い

窓を開けます


2階とはいえすごく高いし

足を怪我したら逃げても捕まるかもしれない


もしかしたら

家の外にも悪い人がいるかもしれないと

オロオロし、迷っていました


その間にも

悪い人たちはダンダン!と音を立てながら

階段を駆け足で上がってきているようです


すると、窓の下で男の子が

こっだよ!と呼んでいます


私は意を決して

窓から外にジャンプしました


無事着地でき

怪我はしていないようです


すると、こっち!走れ!と男の子がいうので

走ってついていくと

物置をいくつか通り過ぎた先に

裏口の門がありました


ここ出て左!と言うので

急いで門を開けてから振り向いて

ありがと!と言うと

男の子はもう居ませんでした


不思議に思いましたが

考えている暇はありません

左へ走ります


すると

祖母の家の正面玄関あたりに

戻ってきてしまいました


けれど

さっきとは違い

家の中は静かなようです


悪い人たちが居なくなったのか?と思ったら

急に両親らしき人たちが心配になったので

様子を見ようと家まで行き

玄関をそーっと開けてみました


やはり静まり返っています

そして、両親を含め誰も居ないようです


どこかへ無事に逃げたのだろうか?と

玄関の扉を締めて

後ろを向きました


目の前には

先ほど玄関を開けたときと同じ景色が見え

何かぼんやりとした

そこから違う世界のような感覚になりました

そういや、さっきの夢って

どっからが夢なんかなーと思っていると


いたぞ!!と

悪い人たちと思われる

黒スーツの男の人たちが左右から私に向かって

挟み打ちするように走ってきました


私はやべっ!と思うなり

玄関からまっすぐ走り

誰かの家と物置の隙間を走り抜けました

悪い人たちは後を追ってきているようです


その途端、後ろから

こっちは任せて先に行って!!と言われました

え😲😲?!と思い振り向くと

私のすぐ後ろに

夢で遊んだ女の子が手を広げ

悪い人たちを通せんぼする形で

後ろを向いて立っています


突然の状況に頭がついていかず

え、あ、あ😲と言っていると

早く!走って!!!と怒られたので

あ、あ、ありがと!!!と言いつつ

私はその子に背を向け走りだしました



と言っても

逃げるってどこに?と私は思ったのです


今自分がいるのは

祖母の家周辺の見慣れていた風景ではなく

見覚えのない景色ばかりで

どこに何があるのか全くわからないのです


とりあえず、まっすぐまっすぐ走ってみました

橋の上を走り終え

上り坂をのぼりきった所に

鳥居が見えました


あ、神社!と思い

後ろを振り向くと

まだ悪い人たちが追ってきていました


あの女の子はどうなってしまったのだろうかと

一瞬、頭をよぎりましたが

私は逃げるため鳥居をくぐり神社へと走ります


すると境内に

夢で稽古をつけてくれていた

あのおじいさんが居たのです


そして私を見るなり

何を連れてきたのか知らんが

若いヤツはこうじゃないとイカン!

ワシに構わず先に行け!

腕がなるのぉ😁と

やる気満々の様子です


夢の中ではじいさん強いけど

相手は複数の男の人だよ?大丈夫そ😱😱?と

不安になった私は

え、でも。。と言って戸惑います


すると

早く行けと言っとるだろうが!と

またしても怒られてしまいました


はい!ありがとうございます!と言い

また私は走り出します

その時、私の脳裏には

見えるはずがなかった

走り去る私に向けた女の子の笑顔と

じいさんの笑顔が浮かんでいました

ちょっとグッときました







そこで本当に目を覚まします

以下、起きてからの独り言



あー現実だ💦💦💦

良かったー💦💦💦

やっと帰ってこれたよー😭😭😭

しんどー😱😱





え?

私、今自分で

帰ってきたって言った😲😲?!







おしまい