今日は3年ぶりの天体ショー【皆既月食】。
午前1時27分頃から月が地球の影に入り始め、
午前2時半頃にはすっぽりと隠れて“赤銅色”と呼ばれる神秘的な赤黒い姿に。
明け方5時頃には、再びまばゆい満月へと姿を戻しました。
眠い目をこすりながら夜空を見上げていた方も多いのではないでしょうか?
そんな特別な満月の夜に、オリジナルスプレッド<月の導き>を展開してみました。
皆既月食は、月が影に隠れることで“手放す力”や“再生のエネルギー”が強調される特別な満月です。
だからこそ、今回のテーマは『今、手放すべき物事』。
あなたの心に潜む影を照らし、前に進むヒントを見つけましょう。
〈月の導き〉リーディング結果
① 現状/今必要な視点・気づき
【7:戦車(The Chariot)】
今あなたが向き合っているのは“進むべき道”と“その意志の力”。
しかし皆既月食という特別な時期は、普段よりも揺らぎや迷いが大きく映し出されやすいものです。
戦車は“揺らぎの中でも進む力”を示しますが、ただ勢いで進むのではなく、
“自分の意志の手綱を握ること”が今の大切なテーマです。
② 原因・障害
【19:太陽(The Sun)正位置】
本来なら喜びや成功を示すカードですが、障害として出ると“結果や成果を急ぎすぎること”を表します。
“もっと明るくはっきりした未来が欲しい”という願望が強く、
不安や迷いを受け入れる余裕がなくなっているのかもしれません。
皆既月食の夜は光が一時的に隠されます。
「常に太陽のように明るくなければいけない」という思い込みを手放すことが、
次の前進につながります。
③ 光の側面(内なる希望や導き)
【14:節制(Temperance)】
導きは“調和とバランス”。
今は大きな決断よりも、小さな調整を重ねることが光を呼び込みます。
水を少しずつ移す天使のように、仕事・人間関係・自分の心、
それぞれのバランスを意識してみてください。
月食が告げるのは、“極端に振れすぎないこと” です。
④ 影の側面(潜在的な不安や恐れ)
【17:星(The Star)逆位置】
希望を失ったように感じてしまうこと。
「この先に意味はある?」「努力は報われる?」といった漠然とした不安が影となって心を覆います。
しかし逆位置でも星は星。
完全に消えたわけではなく、今は曇りで見えにくいだけ。
皆既月食が示す影のエネルギーに揺さぶられているのです。
⑤ アドバイス・結果
【13:死神(Death)逆位置】
逆位置の死神が示すのは、“終わりきれないこと”や“過去への未練”。
カードからのメッセージはとてもシンプルです。
それは、『惰性で続けているものを手放す勇気』。
皆既月食が“影を通過して新しい光へ再生する”ように、
終わりを恐れず、手放すことで本当に必要なものだけが残ります。
この再生のプロセスを受け入れることが、未来への確かな一歩になるでしょう。
🌕 皆既月食の満月が伝えること
皆既月食は“一時的に光が隠れる”天体ショー。
それは人生においても“迷い”や“不安”が浮き彫りになる時期を意味します。
今回のスプレッドが示すのは、
- 【7:戦車(The Chariot)】進む力を試されている
- 【19:太陽(The Sun)正位置】明るさへの執着が障害となる
- 【14:節制(Temperance)】調和とバランスを大切にせよ
- 【17:星(The Star)逆位置】希望を見失ったように感じても、それは一時的
- 【13:死神(Death)逆位置】古いものを手放すことで、新しい道が開ける
月食の闇に不安を感じても、その影は“終わらせるもの”と“残すもの”を見極めるチャンスです。
そして再び光が戻るとき、新しいスタートが訪れます。
今週の1枚も、偶然にも【18:月(The Moon)】でした。
タロットの月は“漠然とした不安”や“迷い”を示す一方で、“直感”や“無意識の導き”も意味します。
これはまるで、「進みたい気持ちは強いけれど、漠然とした不安に押しつぶされそうになっているあなたの心」を映し出すかのようです。
今回の<月の導き>と合わせて読むと、『本当に必要なものは何か、心を落ち着かせて見つめ直して』という、今週の1枚からのメッセージがより強く伝わってきます。
偶然とは思えないこのカードのつながりに、タロットの神秘的な力を改めて感じました。
👉 今週のカード解説は「小さな灯り ~今週の1枚~」にまとめています。
ぜひあわせてご覧ください。
