今週の1枚は【18:月(The Moon)】。
満ち欠けを繰り返す月は、移ろいやすい心や、無意識の世界、不安や幻想といった
“見えない領域”を象徴するカードです。
太陽のような明るい道ではなく、夜道を歩くような、不確かで静かな時間。
月の光はどこか曖昧で頼りなく、真実をぼんやりと包み隠してしまうこともあります。
けれどその分、光では照らせない“内側”を感じ取る力が高まるときでもあるのです。
先週のカードは「死神」。
一見ショッキングなそのカードは、“終わり”を告げることで新たなステージへ進むための「変容」の象徴でした。
そして今週は【18:月(The Moon)】。
死神のあとに訪れたこのカードは、変化のあとに訪れる“静かな揺らぎ”や、
“再構築されていく自分の感覚”を映し出しているように見えます。
終わりのすぐあとに、新しい道が明確に見えるとは限りません。
むしろ、「どこへ向かっているのか、ちょっと分からない」そんな曖昧さの中にこそ、
本当の自分の声が眠っているのかもしれません。
とはいえ、【18:月(The Moon)】のカードには、
細く曲がりくねった道ではありますが、祝福の黄色に照らされた道が確かに描かれています。
その道は、ずっと先まで続いているのです。
🌿 今週の小さな一歩
はっきりしない時こそ、大きな決断よりも「ほんの少し」の自分ケアを。
- スマホを見ずに、空を見上げる時間を1分だけ増やしてみる。
- 気になる本をぱっと開いて、目についたページを読んでみる。
- 夢やふと思い出したことを、ノートにそっと書きとめる。
- 予定をひとつだけ手放して、“空白の時間”を作ってみる。
- お気に入りの香りやハンドクリームで、自分をなでるようにケアする。
ぼんやりとした不安も、そんな小さな行動で、少しずつ溶けていくかもしれません。
💼 仕事に悩んでいる人へ
「迷い」が出てきたら、答えを探すのをやめて“感じる時間”を。
- タスクに追われたら、机の上を“何も置かない”状態にして3分だけ静かに過ごす。
- 「これだけは今日終わらせる」とひとつだけ決める。
- 気になった夢やひらめきをメモしておくと、後で大きなヒントになるかも。
【18:月(The Moon)】の時期は、思考よりも“感覚”に頼ってOKなタイミングです。
💞 恋愛に悩んでいる人へ
“相手の気持ち”より“自分の気持ち”に静かに寄り添ってみて。
- 夜、ひとりの時間にキャンドルややわらかい光を灯す。
- 「こうされたら嬉しいな」と思うことを、自分自身にしてあげる。
- 鏡の前で「ありがとう」と一言、自分に声をかけてみる。
【18:月(The Moon)】は、心の奥の願い”をやさしく呼び覚ましてくれるカードです。
🤝 人間関係に疲れちゃった人へ
人と距離をとることは、悪いことじゃありません。
静けさが、心を整えてくれます。
- LINEやSNSの通知をオフにして、1時間だけ“音のない時間”を過ごす。
- 好きなアロマやお香を焚いて、深呼吸してみる。
- “あの人の言葉”が引っかかっていたら、紙に書いて破ってみる。
自分とつながることで、人との距離感も自然と整っていきます。
🔮今週のメッセージ まとめ
「今は、まだすべてを明らかにしようとしなくていい」
そんな【18:月(The Moon)】からのメッセージが届いているようです。
直感や夢、ふとした感覚にこそ、
今のあなたに必要な“道しるべ”があるのかもしれません。
焦って結論を出そうとしたり、
無理に状況をコントロールしようとすると、
かえって不安が増す週になりそう。
答えは、すぐには見えない場所にあるからこそ、
「わからないこと」を怖がらずに、ただ“今の自分”を受け入れてみてください。
🕯灯のことば
月の光は優しくもあり、惑わすものでもあります。
でも、完全な闇ではないからこそ、私たちはそこに“内なる灯り”を見つけることができるのです。
今週は、心の奥にある“ほんとうの気持ち”に、そっと耳を澄ませてみてくださいね。
🕯今週もあなたに、やさしい灯りがそっとともりますように。
