父が特別養護老人ホームに入所してもうすぐ一ヶ月が経とうとしています。



病院を退院する少し前から排尿障害が始まり飲みきりの薬も処方されていましたが、施設に移ったあと処方されていた薬が終わると「しっこがでん」との訴えが続いたそうで(パット内には出ているそうですがトイレに座っても出ない。残尿感に苦痛を感じてる様子)



特別養護老人ホーム施設医から
「薬を続けるよりも今後の対応をきちんと精査する意味でも一度泌尿器科を受診してほしい」とのことで紹介状を持って市民病院へ。



こちらの施設は緊急時以外の受診は出来るだけ家族がすることになっている為、状況はともあれ入院以来数ヵ月ぶりに私の車に乗って外出が出来ました。



ミラー越しに見える父
傾きがちな身体を支え景色を眺めていて会話はなくてもいい時間です。

心地よい風が入るように
のんびりと車を走らせて行きました。






今も長い時間座っていられる体調でもなく、市民病院ではリクライニングの車椅子をお借りして様子を見ることに。

始めこそリクライニングを少し倒す程度にしていましたが10分ももたずに横になりたいとの訴えでほぼベッド状態にして大半を過ごしました。


泌尿器科では
最初に尿検査があり車椅子トイレへ。施設から聞いていた通りトイレに座っても尿は出ることはなく、導尿していただくことに。(導尿は苦痛に顔を歪め痛そう…)



そこから再び長い長い待ち時間。
話しかけても声を出すことはなく
手でOKとか違うとか示すだけ。

時折手に触れて視線を合わすくらいが
父には楽なようでした。



この日は随分混雑しているそうで、10時の予約でしたが12時にようやく診察へ。

医師もとても申し訳無さそうに「大変お待たせして申し訳ありません」と目を合わせ深々と頭を下げてくださる。

その誠実さにほっとすると同時に今後の治療選択にも信頼感が沸き起こりました。




検査結果にて
前立腺も問題になるほど肥大しておらず
膀胱癌でもなく
「閉尿」に近い状態との診断

投薬では効果もあまり期待できないとのことで年齢、生活レベル等考慮し最善は導尿カテーテルを入れることを勧められ、父に説明をして納得してから留置していただきました。

毎月の交換が必要になります。
留置前に施設へ電話し対応可能かの確認も取りました。





この日9時に施設を出発し戻れたのは14時。
受診での外出もコロナ禍故、この後父は3日間の個室対応を余儀なくされます。





一週間後
面会に訪問すると表情も良くなっていて、長い時間の離床は辛いようですが施設担当職員さんから、食事やイベントへの参加などの普段の様子を写真で見せていただけました。



流し素麺を箸ですくう様子や
敬老会での射的で銃を構える姿。。



その瞬間を楽しんでいる
いい表情が写っていました。




もともと寡黙で感情をあまり顔にださない父のこんな表情を見ることができて一安心出来ました。


延び放題あせる
そろそろ実家の草花や庭木の剪定をしなくては

…でもその前に。



ここ1~2年は落ちつかず自分から積極的に予定を入れる事も極力避けてたけど

ほっとしたとほぼ同時に
数年振りの友人達との女子会ランチへ。




思いのままに笑ったり😆
時にはちょっぴり涙したり🥹
懐かしい話に花を咲かせたり🌻
お互いの経験を語り合ったり🤲

ずっと大切にしてきた
それぞれの想いを伝えあうことが出来て
本当に嬉しかった☕

案内されたのは大部屋の隠れスペースですが他のお客様は来ることもなく最後までこの部屋は貸し切り状態🐦️








導尿カテーテルは毎月交換が必要。

施設でも交換は可能ですが基本は受診での交換を依頼されました。

父の身体の負担や受診後3日間の隔離の現状を考えると、可能であるなら施設内での交換が良いのではと提案させていただきました。



施設の本人と家族との関わりを大切にする方針を理解した上で、遠方であっても留守宅の実家の整理に通うこともあり
面会にも来ることや状態によっては受診もすることを丁寧に伝え、定期的なバルーン交換は施設でとの方向で話を進めています。







父も私も
人との繋がりのなかで
お互いの大切にしているものを守り

安心して過ごせる事に
心から感謝します🙏