2021年1月のある日のこと
仕事から帰って来た夫が
神妙な面持ちで
「大切な話がある」
そう言って私の前に正座してきた
普段どちらかといえば
感情を表に出さない傾向の夫が
あの日は明らかに動揺していた
「広島に転勤になる」
言われた瞬間
この体験は人生のギフト!
そう強く感じる自分がいた
夫の転勤は
ちょうどコロナ禍1年が経ち
緊急事態宣言が
全国に拡大していく時で
父や母の対応もあったり
なかなか予定を作れなかったりで
私が転勤先へ初めて訪れるのは
随分あとに。
日常とは違う景色を堪能したのは
その年の終わりのこと
帰りは夫の車で四国を通って愛知へ戻りました。
当時57歳になった夫の
新しい環境での仕事や自炊生活は
大きなストレスになった事は否めず
今年2度も
手術をすることにはなりましたが
単身赴任は私達にとって
必要な大切な体験であったとも
夫婦共に感じています
2022年は3月に母が旅立ち
父が圧迫骨折で入退院し
その後も体調不良を繰り返し
小多機でお世話になる日々だった頃
夫が転勤し1年半過ぎた
2022年10月
毎年行ってきた健康診断で
便潜血反応があり大腸内視鏡検査へ
ポリープ切除で済むとの
安易な思い込みは外れ大腸がん宣告
想像を越えた5cmのポリープ
大きく大腸を塞ぐ画像を見た瞬間
眼の前が真っ暗になりました
(後に知りましたが表面に出るポリープの大きさと組織内などリンパへの進行は比例しないのだそう)
大腸がん手術に向けての詳しい検査で
肺にも影があると診断され
(肺がんの可能性と大腸がん…転移か原発なのか…)
肺の検査と診察が繰り返される事で
(症状により優先順位が変わるため)
大腸の手術がどんどんと遅れていき
進行具合にこの時期ほど
不安に過ごした日々はありませんでした
結果的には2月に大腸手術を終え
(リンパに転移はなくギリギリのステージ1)
その後、
肺の影もわずかに大きくなり
肺がんの可能性を含めて手術のため
内科から外科への診察へと
不安に過ごした日々を
支えてくれたのは
その日の意味に気がついた時
6/13義父の命日に
(庭でうぐいすの囀りを聴いた日)
外科でほぼ肺がんでしょうと
手術で切除する説明を受け
7/3に予定していた手術は
夫がコロナ感染し延期に
どうしてこのタイミングで…
肺への影響も不安が増す中で
改めて予定された日
7/24は母の誕生日だったこと
そして術後の病理検査結果の説明は
8/10兄の誕生日に
今後特別な治療はなく
大腸も肺も定期的な検査を受け
5年後の完治を目指していきます
また自分と家族を大切にするために
会社に移動を申し入れ
5月より愛知に戻り
再び家族3人での暮らしが始まりました
姿は見えない
だけど想いは
確かな繫がりの中で
本当に共に生きているんだね
そう思わずにはいられない
幾つも偶然に支えられました
一生懸命に応援してくれて
大切に見守ってくれて
沢山の愛を贈ってくれて
本当に本当にありがとう
ありがとうございます🙏