ブログの投稿も
随分とご無沙汰しています。
 


昨年秋ごろから
更年期後期のゆらぎでしょうか…

今まで感じたことがなかった体調に加え健康診断の結果も要経過観察や要精密検査項目が出てきて、その症状と心と身体に向き合いながら過ごしていました



昨年春より
実家への通いが特に増えたことで

今まで気にかけていた食生活も
朝活のモーニングピラティスも
お友達とのリフレッシュ時間も
徐々に手放していった日々。


静かに過ごしたここ数ヶ月は、身体も食も心も大切にする、そんな向き合いの日々だったように思います。

自分自身を労いつつ
今日まで様々な事がありましたが
父とのエピソードをひとつ
お読みくだされば幸いです😊





8月に腰椎圧迫骨折の
リハビリ入院から退院後


小規模多機能型居宅介護の
デイと訪問介護でお世話になりながら
父はなんとか今日まで
一人暮らしが成り立っています。



昨年に比べると
より短期記憶が失われがちだったり
心配から妄想が広がっていたりで

食生活や体調管理が
成り立っているとはいっても
生活する上で必要な心身のサポートは
生活を整えるなど多岐に渡ってあります。 


先日は
入れ歯が欠けてしまい歯科受診すると
男性の最高齢の患者さんですよ
往診もしますから遠くから困るときは遠慮なく言ってくださいね

そんな温かい声かけに
地域に見守られる優しさを感じずにはいられないのです。



でも父とのやり取りの現実は
ちぐはぐで行き違いから口論になってしまったりで…

テレビが壊れた
壊れていません。地上デジタルボタンを押せは見れますがどこを押せばいいのか理解できなくなってます。


給湯器が壊れた
壊れていません。父自身が必要ないとガスを止めているので湯は出ません


玄関ドアが壊れた
ヘルパーさんも隣人の方も父を含め3人から壊れたと連絡がありそう思い込んで修理依頼までしましたが…掃き掃除をしたらネジが挟まっていただけでした。


そして家にある一番高い補聴器が無くなった。この家に入るのはお前とヘルパーだけだ。

もう何度となく疑いを掛けられてきてるので過剰には反応しなくなった私ではありますが

認知の歪みがあると分かっていても
お世話になっているヘルパーさんや私を疑うことに抑え切れない心の動きを大切にしてちゃんと言葉にして父に伝えます。



だから今でも喧嘩もします。
そしてそこも大切にしながら
最後に辿り着きたいと思っている
大切な視点を見つめながら

見つからない日々を過ごしていました。



今までの通帳や免許証など平べったいものではなく補聴器ケースに入ったそれなりのサイズもの。

どうして見つからないんだろう…
無くなって一ヶ月も過ぎるともしかしたらゴミに出してしまってないか、私自身妄想が始まっていきました。


訪れるたび繰り返される
お前が持っていったのか
誰か耳の不自由な人が家にいるのか
昔は警察に言うなど犯人は私だと決めつけていましたが今は盗ったとは言わずに黙って持って行ったなら返してほしいと言い方が変わりました(笑)


こうやって時には
もういい加減にしてって思うけれど



反面
父は自分が旅立った後に
私が困るであろう事を

父自身が経験した出来事に重ね合わせて
役所に行って書類をもらって来ないといけない。今から取りに行って来い。
時間や概念が複雑に絡み合ってますが父自身が何を大切にその言葉を発しているのか感じられるときがあります

そんな事を言ってくれたりする時に
口下手な父の愛情を受け止めて

それはお父さんが亡くなったときに私が困るかもしれないと心配してくれてるんだよね。ありがとうね。
静かに安心する表情に変わります

自分の親が亡くなったとき手続きしてなかったことがあり後でお金を払わなきゃいかんくなった

そんなことがあったんだね。
教えてくれてありがとうね。

お父さんが一生懸命働いてくれて家族四人不自由なく暮らせる家で中1から結婚するまで過ごさせてもらって…
ありがとうね。


疑われる日々の中でも
相手の大事にしている気持ちをちゃんと受け止められると
自然と私の中から湧き出てきた気持ちを大切に言葉にして伝えられました。


父の安心する表情
私が辿り着きたかった世界



父を見つめながらふとその先にある本棚の中に視線が移ると
思わず私は大きな声を上げました。


そこには母と兄の写真が飾られていて
兄の写真立てがずり落ちるように傾いていて、その奥に見覚えのある白い蓋が目に入りました。

見つからなかった補聴器の容器
兄の写真立ての後ろに隠すように置いてありました。

お父さん!見て!あそこ!
あったよ!見つかったね!
良かったね!!

父は大事な補聴器は
大切な場所に隠してありました。


何度もその付近も探したのに
見つけられなかった。


だけど
目の前の出来事のその奥にある
たった一つに繋がれたとき



いつもその答えを
大切な人が与えてくれました。


写真を立て直しながら
にっこり微笑む私でした




ブログを綴ることから離れていた時

いつも皆様の想いを
読ませていただきながら

生きることの素晴らしさ
葛藤することの大切さ
前に進むことの勇気

たくさんたくさん頂いていました


心から感謝しています

そして久しぶりの投稿を

お読みくださりまして
有難う御座いました😊