車を走らせていると
台風の影響による雨が
降ったり止んだりしていた日



実家に到着すると

濡れた木々がキラキラと輝いていて

なんだか空を見上げたくなった






ただこの瞬間の気持ちを残したくて
写真を撮ると

お星さまみたいに写った太陽に
ほっこりしながら父が待つ家の中へ



この日は
兄の命日でもあり
そして母の納骨を執り行う日




父と母を乗せ
今来た道を30分ほど戻った所にある
お寺に向かう道すがらも

再び雨は強く降ったり止んだりを
繰り返していたけれど



広いお寺さんの境内で
父をサポートする間一度も雨は降らず

お空に向かってありがとう😊










この日出発前

父の服装はなぜか…
白い肌着の上に直接
前開きファスナーの上着を着ていて


白のカッターシャツを勧めても拒否
断固として着ないという
(ちなみに下は黒の礼服スボンに靴)





 

ファスナー閉めていればいいか…

無駄な抵抗はやめて出発すると



知らないうちに持ってきていた
通帳を入れた透明のケースを
骨盤ベルトのお腹辺りに
差し込んでいて

通帳が気になるのか…

すぐにファスナーを下げてしまい
肌シャツが丸見え


寄ってくれと言われたATMに向かい
駐車場を歩く時も肌シャツ全開

杖を差し出しても
「いらん」と受け取らないのは通帳を出したりするのに邪魔だからなんだろうと想像してみる




お寺に到着し
車いすをお借りする予定だったけど
必要ない歩いていくと言う
ならば私が母を片手で抱え片手で父を
サポートする姿をイメージしたけれど


父は車から降りるとすぐに
左手にはさらしで包んだ母の骨壷
右手に杖をついて歩き始めた

 
急いで車の後部ドアを閉め追いかけ

ふらつく姿を見つめながら

私自身のハラハラの気持ちと
母を連れて歩き続ける父の気持ちを
同時に感じて受け止めて

父の歩みに合わせて
隣に並んで一緒に歩いた






途中ベンチを見つけると
なだれ込むように座る

えらい (つらい)とか、
ため息をつくとかはなく
表情を変えずにただ黙って座り込む

どんな時も
自分のこうするを貫き通す人だ





よろめきながらも
納骨堂まで自分で母を連れて行く父と
一緒に歩いていると



私の中に沸き起こってきたのは

尊敬の念だった

後でちゃんとその気持ちを伝えよう








お経を唱えていただいて
母に想いを寄せながら過ごした直後に…


場所を移動する際
父の後ろ姿に…ぎょえ😳






礼服スボンがずり下がり
リハビリパンツが…😅

半分以上見える状態で歩いている

感傷に浸る暇などないのです


帰り道お店に寄って
昼食を食べるときも

🥹
お腹の通帳と肌シャツ丸見えだけど





父はむちゃくちゃな事もあるけど
一生懸命な姿は
愛から生まれているのを
感じられるようになったから



なんだかな
父がとても格好よく見える
私なのでした




実家に戻れば相変わらず
あ然とするような事を口にするので
険悪なムードにもなっちゃうけど


それでも
ちゃんと伝えたいと思って


お父さん尊敬した
カッコよかったよ!
お母さんは幸せものだね😊


私の中に父への
確かな柱が立った日でもありました






さて今日も帰ろう
無事に納骨が済んでよかった
いい日だった

ほっとして車に乗り込んだ途端

バタバタバタと叩きつけるような
大粒の雨が降り出してきた




優しさに包まれた
いい一日でした😊