6月中旬、腰椎圧迫骨折による
2ヶ月間のリハビリ入院から
退院した父を

在宅で様子を見守りながら
一緒に過ごしていました。

室内での圧迫骨折による動きの不安は
工夫することで改善されていったけど

思いの外父の体調がすぐれず

食欲もなく横になってばかり…
どうしたんだろう

体調が万全でないせいか
認知の歪みも出てきたり



この状況での一人暮らしには
無理がある
そう感じながら過ごしました


先が見えない不安を抱えながらも
デイサービスを入浴目的で利用したり
ヘルパーさんに
朝昼晩と入って頂いて今後の対応を
すり合わせて行きました

清潔保持や内服薬の確認
自分で取り出し
間違えずに内服できるか

その他の健康チェック
室温管理

食料品の買い物
食事の段取りやお弁当の手配 
ゴミ捨て対応
危険箇所に手すり設置や
歩行器など福祉用具のレンタル


ひとつひとつ大事に対応して
体調が良くなれば
以前のような暮らし方もできる

そう希望を見つめ付き添い
不安の中見守っていましたが



退院後の8日間の間に3度の受診をして
再び入院となりました



実家駐車場に咲く可愛いお花たち
手入れが行き届かなくても
優しく強く凛とした姿で出迎えてくれます


2度目の受診で分かった
便秘による体調不良改善と
内臓疾患の検査を含め
リハビリの継続も目的です



この日再びの突然の入院

準備するものはほぼ理解していたので
入院決定後30分で実家から荷物を運び様々な手続きを終え


また誰も居なくなった実家に戻り
母や兄の写真を見つめ
この日も実家で夜を過ごしました


その夜父のベッドで寝て
父の一人の時間を感じてみました




必要なことしか起こらない
だからきっと大丈夫
いつもそうやって先を見つめて
希望を忘れずに
最善だと想う選択をしてきた




この先
このやり方で父をサポートすることに
気持ちはあっても
対応と安全が追いついてない現状は

父にとっても
私にとっても優しくない





父は家で暮らしたい人

苦労して厳しい仕事をして
土地を購入して家を建てて
頑張った証の場所を離れることを
望んでいないのは痛いほどわかる



コロナ禍で面会も出来ず
相談する機会もなく

まだ決まっていない曖昧な話をすれば
混乱し思い込みが強く表れる



今年もパイナップルリリーが育ってきました


今は洗濯物のやり取りで病院へ通い
実家の庭の草を取ったり剪定したり
細々な雑用をこなしながら

私自身の生活を整え
仕事に戻ったりする中で

疲れが残っているのか
休みの日はベッドで過ごす事が
増えていきました




これから訪れる未来を考え
決断する勇気をもつこと
横になりながら悩みました




父の気持ちを聴くこと
私の気持ちを大切に伝えること



入院して2週間ほどした頃
入院先の相談員さんに勧められていた
老人保健施設へ面談に行きました



老人保健施設とは
介護保険が適用される介護サービスで、在宅への復帰を目標に心身の機能回復、活動の向上を行う施設。 

病院と自宅との間に位置する施設


基本的には3ヶ月の利用となりますが
様々な利用の仕方があることを
面談で説明を受け理解を深めました



ただ話を聞き終わってその環境が
今の父にとって最善とは思えなかった




同じ日午後から
父と今後を話し合う時間を
相談員さんが作ってくださって

直接向かい合い会話する時間を
いただきました




その直前に相談員さんから
父に会う前に少し話をしたいと言われ
気持ちのすり合わせの時間を…


病院内での父の様子を知る
相談員さんと

家での父の様子と私の関わり方を知る
ケアマネさんが

この数日間の間に
電話で話し合いをしてくれたそうで




この日、小規模多機能型居宅介護が
最善ではないかとの
お話をいただきました

自宅での様子をよく知る
ケアマネさんからの提案だったそう



小規模多機能型居宅介護は
通い」「宿泊」「訪問」の3つサービスを1つの事業所が提供している地域密着型の介護サービスです。

利用者は通い、宿泊、訪問の中から、その時に必要なサービスを自由に選択し、組み合わせて利用できます。


介護を必要とする高齢者であっても、できる限り住み慣れた地域で自立した日常生活を送れるように支援することが小規模多機能型居宅介護の役割
太字はサイトからの引用です




長年関わりのあったデイサービスや
母の在宅の頃からずっとお世話になり
父をよく理解しているケアマネさんを
頼りにしていた私にとって

サービスを増やしていくことは
考えていても

離れることは
全く意図していなかったので

小規模多機能型居宅介護という
選択肢はなかったのですが





父にとっても
私にとっても

これからの安心と安全に
必要な変化なのだと
素直に受け入れられる自分がいました





父との面談時
住み慣れた家にいたい気持ちと
一人での生活に不安も持っている

そんな気持ちが言葉の中に
見え隠れし
お互いの気持ちを伝えあったあとに


宿泊でもデイでも自宅でも
同じ方々にお世話になることで
情報の共有やサポート体制が
より安定することを理解し合いました





父との面談
左耳が聞こえず右耳も難聴
視覚重視の父の特性を理解して

大事なことは右耳の近くで語ってから
紙に文字を起こします



どのような形になっても
これからもお父さんに会いに
週に一度は来るね


お母さんの納骨
退院して安定したら
お父さんがお母さんを連れて行こうね



家の鍵は例の場所に保管してるから
大丈夫!




みんなが大切に思って考えてくれて
ありがたいね

優しい人ばかりだね





会話を重ねながら
父の不安をひとつひとつ確認し

書いた紙を
何度も何度も小さく頷きながら
読みこんでいた

父はいつも余り表情を変えない



だけど心の中は現状を受け入れ
自分らしく生きる希望を
感じているようでした






そして今回も
沢山の方々のサポートを受け
父の気持ちも
私の気持ちも
大切にしていただけました



その場にいた皆で喜びあった初日の出

この日から様々な経験をし
あっという間に半年が過ぎました
希望の光を忘れずに
今年後半も過ごしていきたいと思います






そしていつも見守ってくださる皆様

大切にお読みくださる皆様


心よりありがとうございます🙏