今年の冬は寒い


そうでなくとも座っているより
ベッドの暖かい布団の中で
横になっている方が
楽だし何より安心できる



朝が来れば
新聞を取りに行き敷地を見回る


一通り確認したら
朝ごはんを食べるとするか

鍋で湯を沸かし湯呑に注ぐ
いつもこぼれてるようだけど
気にはならない



新聞を一通り読む


電話の着信が残っている
この番号は美保からだな

電話をしてみたら
お母さんが入院したことを知った

着信のランプが赤く光っている
美保には電話をした
消しておこう



寒いなぁ。布団に潜る。
布団乾燥機をつけて暖を取る

お母さんを看ていたときも
こうやって暖めてやったな

今年は寒いなぁ
布団の中が一番安心する



トイレに行くと
また着信ランプがついている
おかしいな。消したはず。。
もう一度消す



あれ。まただ。。
着信ランプが消えていない
壊れているのか??


デイサービスに行き
入院しているお母さんの様子を聞くが
娘さんが動いてくれていると思いますよと言われる


また着信ランプがついている
電話が壊れているのか。。
再び消す





1月2日に美保が来たとき
インターホンが壊れているって
言ってたな

直さんといかんな




今年に入って父と連絡が取りにくくなり
1月2日以降実家に寄っても会えず
不安や心配を抱えながら過ごしていました。
連絡がつかない原因がわかったときに
父はこんな風に過ごしていたのかなぁと
父の14日間を想像して言葉にしてみました



難聴の父
電話の着信を音と光で知らせるフラッシュリンガーは父の希望で玄関に。


リアルタイムでは電話に気が付かないけど、約束したように折り返しかけ直してくれていた。




それが12月頃から今年に入って特に
折り返しの電話もなくなり
母のことで連絡したくても入院してからの様子をなかなか伝えられない


どうしたんだろう
体調が良くないのか






寒さや雪や曇りがちの天気の影響もあるのか。。母の入院を翌日に知らせたことで不快に思っているのか。。また認知症状が始まったのか。。



心配や不安を抱えたままだと、疑心暗鬼になり良い方向の想像はできない未熟な私自身と向き合う日々をもんもんと過ごしました




父に会えたのは1月2日の午後
その後、14日までに電話で話せたのは一度だけ

母の入院中の洗濯物もあり
何度となく実家へ立ち寄るけれど
インターホンは壊れたまま
鍵はいつもかかっている

リビングの窓を叩いてみても
電話をかけても反応がない。



時々繋がったのかな?と思うと切れてしまう。。変な電話の切れ方…

何が起こっているんだろう。。


デイサービスも週2回通っているしヘルパーさんも週2で自宅を訪問してくれている。新聞販売店には新聞が残っていたら連絡をもらえるようにもしてある。。だから大丈夫なはず。。。


必要なことしか起こらない
だからきっと大丈夫!
そう繰り返し自分に言い聞かせて


当時大変だった時に観ていた映画を
久しぶりに観ました

あの頃はもっと大変な状況だったけど
大切なことを信じ続けて
良い結果に繋がっていった


あの頃の気持ちを思い出しながら
笑ったり泣いたりしながら映画を観て
気持ちを整えました。


しめ縄飾りを納めに行った帰り道に
いつもの見晴台から御嶽山を眺めて




1月14日
サインが必要な書類があるとの連絡があり病院へ向かうことに

この日も父には電話が繋がらずで
もんもんとしていたので
実家に寄ると二日前には鳴らなかった
インターホンが鳴った


変わらない様子の父を見て
やっとほっとする事が出来ました。





電話の音を認識していないので
消しても消してもランプが消えない。
壊れている。
そう思い込んでいたよう。




電話の音が全く聞こえないのも
リビングの窓を叩いても
気がつかないのも

その原因は布団にもぐって
布団乾燥機を使っている為と判明
(直ぐ側で大きな音がする布団乾燥機で周りの音は聞こえなかった)





父は母が在宅にいた頃から
布団乾燥機を使って温風を布団に入れた状態で使用しています。
寒いので布団に潜って過ごすことが多くなっているよう。



若干理解力が落ちてるかなとは
感じますが(長い文章で話すと全てを聞き取れないまま一部分で思い込むので会話も単語で伝えたほうが良いことを改めて感じました。大切なことは今まで通り筆談も。)


配線が得意なのでインターホンも日にちはかかったけど自分で直していました。



父のペースで会話をすれば
コミュニケーションにも問題はありません



連絡が取れない間
ちょっぴり弱音を吐きたくなっていた
私の不安を消し去るように




あの父と母と私と3人で写した写真が
父の机の真ん中に置かれていました


その写真を眺めている
父の姿を想うと


少しずつ少しずつ老いていく父と
これからも
色んな経験をするのだろうけれど




父の中にも

私の中にも

大切な気持ちは

これからもずっと在り続ける




そう改めて

感じた出来事でした





季節柄
体調を崩しやすい時期

心配は尽きないけれど

自分らしく過ごす日々を
大切にしながら




早く暖かい春が来るといいな



そう想うこの頃です