映画「スノードロップ」を観ました。
主人公(40代女性)は、高齢の父母と3人暮らし。
母は認知症、介護が必要で主人公は約10年就労できていません(←母の介護のため)。父は就労していたものの持病が悪化して就労できなくなり、生活保護の申請をし、介護保険の認定申請も案内されて申請します。
その申請の結果が出る前に、家族3人で心中を図り、主人公だけ命が助かって刑罰を受ける、というものでした。
実話をもとにしたストーリーとのことで、説得力のあるものでした。
生活保護も介護保険も、手続き自体はスムーズに迅速に行われていた様子なのに、一体なぜ?
考えさせられました。
映画に登場したケースワーカーは、一生懸命頑張っている印象でした。気の毒になるくらい…。
生活保護を申請した後、制度が開始となるかどうか、調査や審査が行われます。
その中で、主人公達は、生活歴や現状の生活について尋ねられます。
そういう質問を重ねられることが、どういう心境をもたらすものなのか…。
必要な質問であっても、その質問をされることに対する影響に心を馳せることが大事なのかもしれないな、と思いました。
今後の再就労を支援するためだったり、厚生年金の加入歴を知るためだったり、職歴を尋ねる理由はあるんだろうけれど、
“自分って、仕事が続かない人間だな…”
と、自己否定につながってしまうのであれば、質問の返答を受けた時のリアクション?等々を工夫しなくてはならないのかな、とか思いました。
とても良い映画だったので、上映館が広がると良い作品だと思いました。
(▲トークショーのある映画を観る機会なんて、多分初めて!嬉しかったです♪)


