先日、台風が近づいていた日のこと。
帰宅時、
道の端に横たわる猫を見つけました。
首の骨が折れてる感じで
血が少し流れていました。
もう命はありませんでしたが
まだ体は暖かくて、
そこに魂がとどまっているみたいでした。
こういう時
どうすればいいのかを知らなかった僕は
とりあえず急いで部屋に戻り、実家に電話。
公務員だった両親に、
対応方法を教えてもらいました。
ただ、もう夜です。
台風はすぐそこまでやって来ています。
僕はあの暖かさの残る猫の体が
あのまま路上で大雨に打たれるのだけは、
とりあえず何とかしたい、と思い
急いで段ボールを持って引き返しました。
その間20分くらいだったでしょうか。
戻った場所に、もう猫はいませんでした。
血の跡さえなくて
正直、僕は自分の目が信じられず、
幻覚を見たのかとうろたえてしまいました。
落ち着いて考えてみれば、
僕より早く見つけた誰かが、行政に連絡し
処理、清掃されたのかも知れません。
僕にしても、段ボールに入れるのが精一杯で
部屋に連れ帰ることまで
考えていたわけではありません。
アホみたいに段ボール箱持って行くより先に
僕もそうすべきだったのかもな・・・、
と思いました。
でも万一、
側溝や草むらに動かされてたらいけないと
不審者そのものでウロウロしながら、
あのが猫ホームレスでなく
どこかの飼い猫だったことを祈りました。
飼い主さんが
夜になっても帰って来ない猫を探して
まだ暖かい体を見つけてくれてたら、
お気に入りのタオルか何かでくるんで
連れ帰ってくれてたら・・・と、
心から願いました。
台風は、僕の住む周辺では
風は強かったものの
雨はさほどではなく通過しました。
▼楽しい日々がありましたように